【吉村靖孝(よしむらやすたか)】コンテナ建築の第一人者の、プロダクトから始まった世界

概要

こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築や建築家の方については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインに関するものを紹介していきます。また、この分野に興味を持つ方は、英語圏にもたくさんいらっしゃるということで、今後英語で発信を始めようと考えています!

本日紹介する建築家は、吉村靖孝氏です。彼は、あまり有名な建築を建てているわけではありませんが、建築学生が知っていて損はない建築家だと思います。それでは勉強していきましょう!

建築家(構造設計)

どんな人?


1972年 愛知県豊田市生まれ
1997年 早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修了
1999年 MVRDVに勤める。
2005年 吉村靖孝建築設計事務所設立
東京大学大学院、東京工業大学、東京理科大学ほかにて非常勤講師を歴任
2018年 早稲田大学教授(現職)

著書:「ビヘイヴィアとプロトコル」(LIXIL出版) / 「超合法建築図鑑」(彰国社) / 「EXCONTAINER」(グラフィック社)

事務所公式サイト:Yasutaka Yoshimura Architects

作品に《Nowhere but Hayama》《ベイサイドマリーナホテル横浜》《中川政七商店新社屋》《エクスコンテナ》《フクマスベース》ほか。著書に『超合法建築図鑑』『ビヘイヴィアとプロトコル』など。主な受賞に2014年日本建築学会作品選奨、2011年JCDデザインアワード大賞、2010年住宅建築賞金賞、2006年吉岡賞など多数。

建築思想、研究内容

彼は、幼少期を豊田で過ごし、大量生産の現場を見てきたことからまずはプロダクトデザイナーを目指し、早稲田大学建築学科に入りました。
しかしそこで古谷誠章さんと出会い、実務のコンペティションの設計を共にしたことから、建築の世界を目指そうと考えるようになったそうです。

当時の時代背景としては、阪神淡路大震災において高速道路がどんどんと崩れてしまう、など建築に対する信頼感がなくなっていたそうです。そこで、モノに対して信頼をおけないでいた彼が、上でも述べたコンペで、せんだいメディアテークのコンペティションに参加し、なんと第二位を獲得することができました!そこで建築に面白さを見出してしまいました。

古谷案の内容は、今で言うところの携帯電話みたいなものを持って館内を散策してもらい、その端末、つまり情報空間に検索性能を肩代わりしてもらうことによって、実空間の方はより複雑でより混沌としていたとしても成立させることができる、というものでした。建築は、予測不能な出来事に満たされたバザールのような場となるわけですが、それが建築に残された唯一の可能性じゃないかという案だったんです。当時そんな情報端末はまだなかったわけですけれども、そういったヴィジョンを描けたことで、スッと腑に落ちるというか、建築が将来にわたって存在意義を持ち続けるという確信を得ることができたのです。それで建築が面白くなっちゃったんですね。

引用:建築家インタビュー vol.2 吉村靖孝|Aプロジェクト|ミサワホーム (a-proj.jp)

どう意匠設計に生かすか

※これは個人なりの感想・見解です。

やはり、設計を一生懸命にやったからこそ見えてくる自分の進路があったということですね。進路に迷う建築学生もまずは目の前のことを一生懸命にやってみる、そして進路を決めてみるのはいかがでしょうか。参考にしてみてください。

代表作

せんだいメディアテーク コンペ案(古谷事務所として参加)

伊東豊雄さんの案が一位に選ばれ平成の名建築と言われるようになったコンペの第二位の案です。

ハイパー・スパイラル・プロジェクト(古谷誠章+早稲田大学古谷誠章研究室+NASCAとして参加)

これは、東京に高さ1000mもの建築を建てることを想像したものとなっています。とても興味深いですね。

エクスコンテナ・プロジェクト

被災地に家を届けよう、という発想から始まったプロジェクトで、コンテナを家としています。
仮設住宅と同様の料金で常設ほどの強度を持っています。
また、クレーンで運ぶだけなので、運送や施工にコストがかかりません。
彼を特徴づけるプロジェクトの一つです。

Nowhere but Hayama

こちらは、彼がリノベーションした建築です。
法規に関する本を出しているように、法規に強い彼は、現行の耐震基準に合わせるため、「家の中に家」を作り、壁などを足すことで改修に成功しました。

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!



いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!

参照サイト等

【作品紹介】建築家・吉村靖孝が考えるデジタルDIY|VUILD株式会社|note
建築家インタビュー vol.2 吉村靖孝|Aプロジェクト|ミサワホーム (a-proj.jp)
YOSHIMURA LAB.
Yasutaka Yoshimura Architects
吉村靖孝建築設計事務所による"家の家 / Nowhere but Hayama" | architecturephoto.net
建築の低価格・短工期を実現する「コンテナ型」という回答 | ROOMIE(ルーミー)

今日のプチコラム

今回の参考書籍の隈研吾建築図鑑以外にもとても役に立った書籍がありますので紹介します。
もしよければご一読ください。「場所原論」 著:隈研吾「場所原論」 著:隈研吾

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皆さん、明日も頑張りましょう!

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