浅草文化観光センター

以下の写真は、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」にて撮った浅草文化観光センターの模型の写真です。

自分で撮影。
屋根の積み重なった形が印象的。


概要

浅草文化観光センターは、浅草・雷門の目の前に建つ地上8階地下1階の建物です。機能としては、観光案内所を含む複合施設です。
300㎡ちょっとの小さな敷地に観光案内所や多目的ホール、会議室、展示室、展望テラスが積層され、平屋の木造住宅が積み重なったデザインが特徴的です。

自分で撮影。

行ってみるには?

所在地

アクセス

最寄り駅の伊勢崎線浅草駅からは徒歩5分、銀座線浅草駅から徒歩1分、都営浅草線浅草駅から徒歩2分です。

営業時間等(一般開放について)

詳しい施設の使い方は以下の写真を参照してください。

自分で撮影。

コロナ下に尋ねたところ、このようになっていました。
現状は別途ご確認ください。

建物の構成と開館時間は以下のようになっていますが、3階~5階の会議室は、今は予約が必要です。それ以外の場所は利用できるそうです。

8階:喫茶室・展望テラス
7階:展示スペース
6階:多目的スペース(飲食可・休憩可)
4、5階:会議室等
3階:旅行団体支援スペース
2階:観光情報コーナー(情報検索用パソコン4台/公衆無線LAN、AC電源も使用可)
1階:案内カウンター・ロビー、外貨両替所
地下1階:化粧室

利用料金

1・2階の観光案内所の部分だけでなく、上階の施設も無料です。
訪れる際は是非上層階にもいってみてください!

もっと詳しく(独自の観点からの評価 )

建築家

隈研吾は1954年、横浜生まれの日本の建築家です。
東京大学に入学し芦原義信、槇文彦、原広司などの名だたる建築家に師事し、大学院を卒業後は大手設計事務所の日本設計に入社します。
その後、大手ゼネコンや米国コロンビア大学の客員研究員を経て1990年に独立し、隈研吾建築都市設計事務所を設立しました。

隈研吾氏が設計した浅草文化観光センターを徹底レポート【東京浅草】 | トーキョー建築トリップ (yamakenlab.com)

1990年代後半から現在のように木などの素材を上手く活かした「負ける建築」をテーマに作品を発表し、権威的でモニュメンタルな建築を否定し、都市に開き、自然と調和するような建築を数多く生み出していきます。
近年では国立競技場を始め数々の国家的なプロジェクトの設計者として活躍しています。

隈研吾氏が設計した浅草文化観光センターを徹底レポート【東京浅草】 | トーキョー建築トリップ (yamakenlab.com)

コンセプト

日本の伝統的な平屋の家屋が積み重なったデザイン。

機能的提案

内壁について書く?

デザイン

建物は7つの平屋の家屋が積み木のように積み重なったデザインとなっています。隈研吾氏は「敷地が広くないので、ペンシルビルにならないように、また、浅草の風景に合うように屋根のある平屋を重ねるデザインを考えた」と説明しています。

隈研吾氏が設計した浅草文化観光センターを徹底レポート【東京浅草】 | トーキョー建築トリップ (yamakenlab.com)

平面計画

断面計画

施設の内部まで屋根の斜面によって影響を受けていて、その空間は空調や、ホールの段々の客席となったりしている。

動線計画 

自分で撮影。

隈研吾氏の「パラパラ感」は内壁一つ一つにも表れている。これは階段の途中の内壁だが、こんな内壁があったら先へと進みたくなる。

構造計画

環境計画

自分で撮影。
自分で撮影。

8Fからはこんな眺め。浅草寺が一望できます。

建築家界での評価は?

その奇抜な外観によって、浅草の日本の伝統的な景観を壊してしまうのではないか、そういった論争がありました。しかし、建物が竣工してからはそのような批判的な意見はあまり聞きません。
実際私が訪れた時も、この主張しすぎず、しかし確かにそこに日本の伝統がありました。そのようなある種謙虚な態度がまさに日本を表しているようでしたし、それが外国人観光客に見られることに誇りを感じました。

参考書籍

隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私が一番におすすめしている書籍です。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!

言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!

参照サイト等

隈研吾氏が設計した浅草文化観光センターを徹底レポート【東京浅草】 | トーキョー建築トリップ (yamakenlab.com)

今日のプチコラム

参考サイトの一つに、コンペの選考会に参加した方がいらっしゃったので、ぜひ今後そのような機会があったら自分も参加したいと思った。

浅草文化観光センター” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です