【クラウンホール】ミースのつくるユニバーサルスペースを使った学生用ホール
概要
こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
さて、本日紹介する建築はクラウンホールです。これはミースの設計した建築です。ミースのその他の作品も後に紹介するサイトにて紹介していますのでぜひご覧ください。
クラウンホールは、イリノイ工科大学の敷地内にある学生用のホールとなっていて、ほとんど柱のない空間となっています。
つまり、ミースの「ユニバーサルスペース」という思想をそのまま反映した作品となっているのです。
早速見ていきましょう!
見どころ
ユニバーサルスペースという思想を生かした平面計画や無柱空間に注目です。
上の写真より、すべての柱やマリオンを外に出していることが分かりますね。
この大学内にも同思想から作られた建築がたくさんあり、彼が目指した誰の手でもできる普遍性のある空間が実現していることがわかります。
また、フレキシブルでどんな機能にも対応できる建築空間を作り上げたいという思想の彼の理想の建築となっています。
このように、その後の建築の標準となる空間を作り上げるということは先見の明があり、才能を感じます。自分もその後の標準となってしまう空間を作れるように頑張りたいと思いました。
建築としての評価は?
建築家
今回の設計は、ミース・ファンデル・ローエです。以下のサイトで詳しく紹介しましたのでぜひ見ていってください!
コンセプト
ユニバーサルスペースそのものです。
機能について
一階は50人程度の実習室が4つで、天井高にはとどかない間仕切りで仕切られています。
一方写真は地下で、サロン、図書室、実習室があります。建築関連の図書の数はとても多そうですね。
この写真を見ると、こんな環境で勉強できることがすごくうらやましくなります。。。!
外観
外装仕上げのトラバーチンは彼を連想させますね。
この階段はまるで浮いているかのように見えます。やはり建築を消したいという意思が見えますね。
内観
中を見てみると、本当に無柱空間のしかもワンルームであることがわかりますね。70年以上前の建築ですが未だに全く衰えることなく学生に使われている様子です。
このような写真からはどの国でも同様に建築設計にいそしんでいることがわかり、とても嬉しかったです。
ディテール
天井のディテールを見てください。とても理解しやすいシンプルなものとなっていますね。
そして、この断面図で説明したいのが、この天井の高さです。画質が悪く申し訳ないのですが、一階はワンルームで構成されているとは思えない天井の高さです。
また、右端と左端を見てもらうとわかるように、地下が少しだけのぞいています。これは、コストカットももちろんありますが、大学のホールということで、威厳を出すため、見かけの高さを一階層よりも高くしたかったのでしょう。
この断面パースからわかることは、本当に構造が少ない、ということです。まさにユニバーサルスペースが実現していることが分かりますね。
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
参照サイト等
・ミース・ファン・デル・ローエによるイリノイ工科大学「クラウンホール」の大空間がすごい! | oh! my ブログ (s8d.jp)
・イリノイ工科大学 クラウンホール | school architects blog (school-a.com)
・(266) Pinterest
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