【ルイス・カーン】
概要
さて、今日から紹介していくのは、かの有名なアメリカの建築家・ルイス・カーンです!
彼は遅咲きの建築家として知られていますが、彼の初期の作品から見ていきましょう!
「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
建築家
どんな人?
まず彼の経歴からさかのぼってみたいと思います。
ルイス・カーン(本名:Louis Isadore Kahn)は、1901年にエストニア地方で出生したユダヤ人で、その後アメリカに帰化しています。
彼が有名になったきっかけの建築が、彼の母校に設計した建築・ペンシルヴァニア大学 リチャーズ医学研究棟です。この建築の完成が1965年になるので、彼は、64歳になってやっと有名になった遅咲きの建築家として知られています。
彼は、心臓発作で73歳で亡くなっていますので、彼が存命で有名だった期間は10年と非常に短いですね。
建築思想、研究内容
マテリアルと光を大事にした設計をしています。
光を大事にすることは、すべての建築家として必要ですが、彼はほかにも、マテリアルに重きを置いていることで有名です。
なんと、マテリアルの声を聞き、その結果をデザインにするのが建築家だといいます。
また、彼は都市計画の観点から建築を見ていたようです。
建築だけでなく都市計画も含んだ側面から公共住宅供給の重要性を訴えます。第二次世界大戦中は、公営の労働者のための住宅や戦時下におけるローコスト住宅の設計に取り組みます。
引用:建築家 ルイス・カーンを知ろう! ソーク生物学研究所/キンベル美術館など - SUMUKOTO.COM
他にも、彼は建物自体よりも空間を大事に設計をしていたそうです。
それにもかかわらず幾何学を使っているのは、ローマやエジプトから建築を学んできたからだそうです。その使い方も一緒に勉強していきましょう!
その幾何学を貫くための美しいディテールも彼は多数持っています。見ていきましょう!
どう意匠設計に生かすか
マテリアルまで丁寧に設計するということです。
矩計図を書くつもりで素材まで考えた設計が必要ですね。学生の設計では時間がないことを言い訳にしてマテリアルが全くと言っていいほど考えられていない、またはRC造、と言えばいいと思っている設計が多く見られますが、それではいけませんね。
声を聴く、とまではいいませんが、少なくとも普段から身近に使われるマテリアルをよく見て、空間に合ったものを使い、そしてそれを表現する、というところまではできるようにしておきましょう。
※これは個人なりの感想・見解です。
代表作
これから投稿していきますのでお楽しみに!
ソーク研究所
この熟考された美は、どのようにできあがったのでしょうか。
ルイスカーンの「ピカソを招くことができる」ほど美しい、彫刻のような研究所について紹介しました。
ぜひ見てみて下さい!
インド経営大学
フィリップ・エクセター・アカデミー図書館
壁をパネルのように見せた図書館です。外観に出ている木サッシは、キャレル(個人用自習ブース)となっており、内観と外観の統一が図られています。
キンベル美術館
これは自然の採光を取り入れるために開発されたユニットを繰り返し使うことで動線にリズムを生み出した美術館です。
フィッシャー邸

出典:ルイス・カーン設計 フィッシャー邸の新しいオーナー - EDGEHIKER READINGS (hatenablog.com)
この住宅では、今まで彼が考えてきた、「機能とボリュームとの関係」がやっと結論づく建築だと思います。
住宅なのにも関わらず、機能で分棟形式となっています。最重要の建築なので、ぜひ見ていってください!
イエール大学アートギャラリー
どのような評価を得ているのか
三大巨匠のミース、コルビュジェ、ライトに続く四大建築家として数えられますね。
その幾何学的造形は見習うものがあります。
著書
ルイス・カーン建築論集です。しばしば建築学生必読の書として挙げられます。
全住宅作品集です。こちらの本も同様、有名ですね。
こちらの本を今回参考にしました。本当にルイス・カーンの本はたくさんあるので、今回紹介したような必読書から読みましょう^^
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日様々な方の設計した建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!昨日までいくつかのカラトラバの作品を紹介していましたのでぜひ見てみて下さい!
参照サイト等
・建築家 ルイス・カーンを知ろう! ソーク生物学研究所/キンベル美術館など - SUMUKOTO.COM
・書籍・ルイス・カーン 構築への意思
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