【ゆすはら雲の上の図書館】隈氏が「聖地」につくる、木漏れ日差し込む図書館。

出典:梼原町立図書館│梼原町×隈研吾建築物 (town.yusuhara.kochi.jp)


概要

隈建築の聖地、梼原町に2018年に加わった図書館。
木漏れ日が降り注ぐような閲覧室を、鉄とスギの混構造で作っています。奥には福祉施設、「YURURIゆすはら」が続いています。

その分棟にした理由や、美しい内装についてより詳しく話していきます!

行ってみるには?

見どころ

その登り窯のように階段状に上っていく閲覧室や、空からハラハラと降るような木組みです。屋根の段差部分から、自然光が差し込んでいます。

公式サイトをまずチェック!

雲の上図書館の公式サイトはコチラ↓
雲の上の図書館 (kumonoue-lib.jp)

所在地

梼原町は、高知と愛媛の県境にあります。この梼原町は、隈建築の魅力を一日で知りたい人は迷わず向かえ!と言われている場所です。

出典:アクセス (kumonoue-lib.jp)

自他ともに認める「隈建築の聖地」といわれるだけあり、このようにほかにもたくさんの隈建築がありますので、ぜひチェックしてみてください!

梼原・木橋ミュージアム

概要 山梨の「猿橋」を参考に刎橋という架構にこだわった木橋です。珍しい屋根付きの橋となっており、中にはギャラリーやアトリエという機能が兼ね備えられる複合施設です…

私が隈建築の中でトップ3を争うというほど好きな建築となっています!

アクセス

出典:アクセス (kumonoue-lib.jp)

ご利用案内(営業時間、一般開放しているか、利用料金等)については、コロナ下において変更の可能性もありますので、ご自身でHPのほうをご覧ください。

お問い合わせ先

〒785-0610 高知県高岡郡梼原町梼原1212番地2
梼原町立図書館 「雲の上の図書館」
TEL: 0889-65-1900
FAX: 0889-65-1901
【メールアドレス】
support_ycl@kumonoue-lib.jp

アクセス (kumonoue-lib.jp)

もっと詳しく(独自の観点からの評価 )

建築家(構造設計)

隈研吾氏です。

隈研吾氏の設計した代表的な建築で、もっとも有名なのは、国立競技場です。
近作で、都内にあるものの中はスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京根津美術館明治神宮ミュージアム、JR高輪ゲートウェイ駅、浅草観光センターなど多数あります。

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!

【日本平夢テラス】隈研吾氏の創る伝統をひねった八角屋根

概要 富士山を望む日本平山頂に建つ展望施設と空中回廊。展望施設は、八角形の平面に、地元産のヒノキ製材を組んで、木の枝のような複雑性を与えた。空中回廊は一周200mも…

コンセプト

森の中で本を読む。です。

デザインのプロセス

梼原町の目指す、人と自然が共生し輝く梼原構想を基にしています。
この自然と建築を融合させるという考え方がまさに隈さんの考え方とマッチしていますね。
また、人も隈さんは大事にしていて、この設計では、たくさんの人が集まる場所となるよう、図書館職員と協働して創り上げたそうです。みんなが居心地よく一緒に過ごしたい、と感じられる雰囲気の良さを実現しています。

天井の木組みはを表しています。この特徴的なデザインは、梁の役割もしていると言います。
柱が最小限なので空間を広く使うことが出来、すっきりとした抜けのある空間を実現させているそうです。

機能的提案

バリアフリーに注意が払われるご時世ではありますが、公共施設にも段差を設けることで、そこで子供たちが楽しく本と触れ合うことができると思います。

知の拠点として学びの場であり、様々な方々との世代間交流ができる憩いの場で、ゆったりと語り合える空間を演出しているそうです。
ボルダリング施設やカフェもある併設しています。

外観

出典:梼原町立図書館│梼原町×隈研吾建築物 (town.yusuhara.kochi.jp)

ほかの建築と比べると一見地味に見えます。しかし、東側から見るとわかるようにこの建物は分節されていて、そこにも工夫があります。それは、規模が大きいため、この土地に溶け込ませるように、ということです。

ほかにも、分節された建物の大きさが違うことで、その屋根同士の間から差し込む光が、内観を美しいものにしているという理由があります。

内観

出典:梼原町立図書館│梼原町×隈研吾建築物 (town.yusuhara.kochi.jp)

木組みの基本ユニットは、120㎜角のスギ製材を四本交差で組んだものです。

この建築の構成材料

梼原産の木材を使用しているそうです。

建築家界での評価は?

傑作と称されています。

まとめ

参考書籍

隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!

この書籍も作品集ですが、上の書籍よりも深く学ぶことができます。上の書籍で広く浅く隈建築を知ったあとに、少し深掘りする、という使い方が良いと思います。
図面なども載っていて、ボリューム感が良いです。とてもおすすめです。

言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!

参照サイト等


・隈研吾建築図鑑 画・文:宮沢洋
雲の上の図書館 (kumonoue-lib.jp)
アクセス (kumonoue-lib.jp)
梼原町立図書館│梼原町×隈研吾建築物 (town.yusuhara.kochi.jp)
標高1,455m!四国カルストに抱かれた梼原町の「雲の上の図書館」で隈研吾の原点に触れる | 高知県のまとめサイト高知家の◯◯ (kochi.lg.jp)

今日のプチコラム

皆さん、明日も頑張りましょう!

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