【柄沢祐輔】日本におけるアルゴリズミックデザインの第一人者

出典:s-house - 柄沢祐輔建築設計事務所 (yuusukekarasawa.com)

概要

こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築や建築家の方については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインに関するものを紹介していきます。また、この分野に興味を持つ方は、英語圏にもたくさんいらっしゃるということで、今後英語で発信を始めようと考えています!

さて、今日紹介する建築家は、柄沢祐輔氏です。彼は、その天才性からか、45歳という若さにして、心不全で亡くなりました。
彼はアルゴリズミックデザインの第一人者ともいわれ、日本におけるアルゴリズム的建築を語る際には欠かせない人物となりました。

建築家(構造設計)

どんな人?

出典:追悼. : アルゴリズム建築家 柄沢祐輔 (1976年 – 2022年 ) | 株式会社スピーディ (spdy.jp)

自然の法則をコンピュータを使って実現しようとしました。
そのため、一見コンピュータを使った無機質な建築かと思いきや、その中にいるときは、自然の中にいるかのような楽しさや喜び、そして発見をすることができます。彼の代表作は、フランスのポンピドゥーセンターで、現代の日本建築の代表、として展示されました。

建築思想、研究内容

彼は、参考書籍「10+1 アルゴリズム的思考と建築」において、以下のような内容で語っています。

現在、建築におけるアルゴリズムとは何かを正確に定義するとしたら、ルイス・カーン(※)がかつて語ったフォームです。フォームとは、彼の建築論の中で三段階に分けられたオーダー、フォーム、シェイプの中の一つです。それぞれどのような特徴があるのかと言いますと、オーダーが秩序を生み出す原動力、フォームとは、建築の見えない形式的な本性を表していて、最後にシェイプは、表層的な形態を指しています。そして、ルイス・カーンは、それと同時に、建築家は、形態の背後の見えない論理であるフォームを把握することに努めるべきだ、と述べています。

このように、言葉が難しいと感じたのですが、フォームとは、建築を設計する時のルールで、今の建築におけるアルゴリズムの使われ方は、まさにそのフォームにおけるものとなっている、と柄沢祐輔氏は述べているのだと理解しました。

また、彼は最後に、モダニズムや、それを否定するポストモダニズムも終焉した多様性が特徴となった時代で、コンピュータの進化によって建築の設計手法は刷新されるだろうと述べています。

ルイス・カーンとは?
ル・コルビュジェ、ミースと並んで、現代建築の三大巨匠と呼ばれる建築家の一人で、建築を学んだ人なら誰もが知っている方です。代表作には、キンベル美術館、ソーク研究所、フィッシャー邸があります。

出典:かっこいいし、合理的な四角形!四角い形が特徴的な世界の名作住宅5選。 - #casa (hash-casa.com)
Fisher House, designed by Louis Kahn, 1967

今日紹介した参考書籍「10+1 アルゴリズム的思考と建築」はコチラです。ご存じのとおり、難しい言葉が使われていますが、ボリュームは満点で、自分の好きな分野のアルゴリズミックデザインについての知識を深めながらさらに、建築の歴史や、それぞれの建築家の思想なども学ぶことができました。

代表作

出典:s-house - 柄沢祐輔建築設計事務所 (yuusukekarasawa.com)

s-houseです。

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!

【松川昌平氏】アルゴリズムによる設計をけん引する、SFCの教授

目次概要建築家(構造設計)どんな人?研究内容や建築思想代表作最後に参照サイト等参考にしている書籍の紹介今日のプチコラム公式サイトも併せてチェック!施設概要 概要…

建築家であり、アルゴリズムに関する研究の最先端を行く教授の松川昌平氏を紹介しました。

いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!

参照サイト等

・アルゴリズミック・デザイン 編:日本建築学会
・10+1 No.48 特集アルゴリズム的思考と建築 INAX出版
かっこいいし、合理的な四角形!四角い形が特徴的な世界の名作住宅5選。 - #casa (hash-casa.com)
追悼. : アルゴリズム建築家 柄沢祐輔 (1976年 – 2022年 ) | 株式会社スピーディ (spdy.jp)
s-house - 柄沢祐輔建築設計事務所 (yuusukekarasawa.com)

参考にしている書籍の紹介

たくさんの建築の、どうやってできたかの部分が載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。ここまで、本当にどのようなプログラムで作られてこの建築ができたか、という具体的な過程の部分を書いている書籍はなかなかないと思います。少し難しくはなりますが、ぜひお手に取ってみて下さい!
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アルゴリズムによって設計された建築ではないですが、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者の方は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
狭く深くというより、隈研吾さんの事務所の設計した建築について広く浅く学ぶことができます。初学者の方から、隈研吾さんの建築をいくつかしか知らないという方に本当におすすめなので、ぜひご一読ください。隈研吾建築図鑑です。

隈研吾建築図鑑です。

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今日のプチコラム

今回の参考書籍の隈研吾建築図鑑以外にもとても役に立った書籍がありますので紹介します。
もしよければご一読ください。「場所原論」 著:隈研吾

「場所原論」 著:隈研吾

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皆さん、明日も頑張りましょう!

公式サイトも併せてチェック!

施設概要

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