【おりづるタワー】三分一博志氏が広島復興について考えた作品。
概要
こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
さて、本日紹介する建築はおりづるタワーで、三分一博志氏の設計となっています。
見どころ
丘のようになっている最上階のテラスです。
ここから広島の町、原爆ドーム、晴れているときには宮島まで見渡すことができます。
建築としての評価は?
建築家
今回の設計は、三分一博志氏の設計で、ほかにも代表作がたくさんあるので、ぜひ見に来てください!
コンセプト
広島の復興を支えてきた、風と水を感じること。
敷地
広島は、水が特徴の敷地だった。
その水が創り出す凪により12時間ごとに風向きが反転することや、潮の満ち引きについて調査が行われました。
以上より、この地形が生む風と水の流れを感じてもらいたいと考えました。それが復興を支えてくれたからです。
70年草木も生えないといわれたこの広島がいかに復興を遂げてきたか、そして平和の大事さを、自然の偉大さを感じることのできる場所となっています。
機能について
既存の高さ50mのビルも都市の小さな地形と見立て、その地形に緩やかに歩いて登ることができるスロープを計画し、その上にはこの土地を感じることができる丘を設けられました。
位置関係としては、東にスロープ、西にバルコニーとなっています。機能としてはオフィスが入っていて、日々利用する人たちが自然の光と風の中にいられるよう配慮されています。
外観
原爆ドームを身近に見ることができる敷地となっています。
内観
最上階の丘から見た広島です。
ここが丘になっていることで、風を引き込み、強くする。それが風を感じさせるのです。
最後に
参考著書
三分一博志氏、待望の作品集です。
三分一さんは、多くの巨匠同様、自分の作品を振り返ることなく作り続けてきました。そのため作品集がなかったのですが、遂に発売されました!
彼の特徴であるリサーチから図面までしっかりと載っていて、おすすめです。一方で、彼の設計の過程などの文章量は少なめです…しかし三分一さんの本はこれの他にないため、私は即買ってしまいました。
JAという雑誌で三分一さんの作品の特集もありますが、英語版だしプレミアがついているのか高いです…泣
それでもよろしければ、ぜひお手に取ってみて下さい!
こちらも見てみて下さい!
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
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参照サイト等
・書籍 三分一博志 瀬戸内の建築
・おりづるタワー - - Arup アラップ
・【建築探訪】おりづるタワー/三分一博志建築設計事務所 – 建築グラビア (christinayan01.jp)
・広島の建築 arch-hiroshima|おりづるタワー
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