【三分一博志】「動く素材」の建築家。

概要

こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!

さて、今日紹介するのは三分一博志さんです。この建築家は、私も大好きですが、建築学生の好きな建築家7位にランクインしています。以下のサイトで紹介されているので、気になった方はぜひこちらも見てください。
建築学生が選ぶ「好きな建築家」ランキング2019 | LUCHTA

特に、私は実際に訪れた直島ホールに圧倒されこの方を知ることになりました。そんな三分一博志さんの紹介をしていきたいと思います!

建築家

どんな人?

彼は、1968年山口県出身です。
大学は東京理科大学出身で、小川晋一アトリエに勤務していました。
1997年には、三分一博志建築設計事務所を設立し、今の姿があります。

広島を基点として瀬戸内に根ざし活動を行っている。
建築がいかにして地球の一部になりうるかを一環としたテーマとして掲げ、作品を発表し続ける。
そのため「地球にも人にも認めてもらえる建築」の創造のため、対象となる土地の自然、風土、歴史、人のみならず「動く素材」である風、水、太陽などまでを念入りに観察・分析することから始め、現地に四季を通して通いつめ写真に記録し、それを元に設計を行う。
撮りだめた写真は2019年現在で10万点を超え、2016年には写真展も開催された。
こうした活動は国内のみならず、海外でも高く評価された。

引用:建築家の三分一博志の建築作品6選。代表作の犬島精錬所美術館や直島ホールなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)

建築思想、研究内容

彼は、「動く素材」に注目した設計で有名です。
動く素材とは、その地域固有の光や水、風のことで、それらを利用することで、地球のためにもひとのためにもなる建築をつくることができる、という思想を持っています。

また、

われわれの建築とは、地球のディテールにほかならない

と述べています。これは、本当に彼の建築をそのまま表している言葉だと思います。
その根拠として挙げられるのが、彼は建築設計の際、一年以上は彼自身がその場所にとどまって分析をして、その結果を反映して建築をつくっていくからです。

どう意匠設計に生かすか

敷地分析をすること、動く素材を使うことです。これはそのまま彼の言うエナジースケープという言葉へと反映されています。

彼は春夏秋冬見るため、1年といった長い時間をかけて分析するのでその真似はできないかもしれませんが、そのくらいの意気込みでその地について知ることが大切だと思いました。
また、彼のそういった姿勢が建築や、それだけでなく言葉などにも現れていて、施主がこういう要求だった、やコンセプトは、、という語り口ではもはやなく、自然との対話で創り上げられた建築なのだな、とわかりました。

※これは個人なりの感想・見解です。

代表作

宮島弥山展望台

出典:https://attractive-archi.tech/miyajima_sannbuichi/

厳島神社を臨む弥山にあった展望台の改修案で、三分一博志がコンペに勝ち実現しました。すごくきれいなのでぜひ見てみて下さい!

【宮島弥山展望台】三分一のつくる極限まで切り落としたデザイン。

概要 こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評…

六甲枝垂れ

出典:https://attractive-archi.tech/rokkousidare/

六甲の樹氷をそのまま再現したような小さな展望台。空気の流れを利用した地下室があり、そこへと向かうアプローチ動線が展示スペースにもなっています。

私のサイトで紹介していますのでぜひご一読ください!

【六甲枝垂れ(ろっこうしだれ)】三分一博志がつくる樹氷建築

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犬島精練所美術館

出典:https://attractive-archi.tech/inujima/

私のサイトで紹介していますのでぜひご一読ください!

【犬島精練所美術館】動く素材を最大限に使った建築。

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直島プラン・直島の家またべえ

私のサイトで紹介しています。

【直島の家またべえ】三分一博志の創る、直島プラン。

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直島ホール

この建築にはびっくりさせられました。また、彼について知るきっかけとなる作品でした。
これほど空間に力を持たせられる人はいない、と思ったのでぜひ行ってみてほしいです。
また、空間に力がある、と震撼したとき、造形は建築家がしているのだろう、と思いましたが、こんなにこの場所の「動く素材」を使った柔らかく優しい設計だとは夢にも思いませんでした。まさに「地球にも人にも優しい建築」だと思います。

彼の言葉は口だけじゃないと感じます。

以下のサイトで紹介しています。どうぞご覧ください。

【直島ホール】三分一博志氏の手がけた直島一番の建築。

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おりづるタワー

原爆ドームのすぐそばにある建築です。
改修であるにも関わらず、彼の得意の空間性がしっかりと出ています。少しお高いですが、広島を訪れた時は必ず行くことをお勧めします!!!
下で紹介する作品集にはスケッチなども載っているので見てみて下さい!

【おりづるタワー】三分一博志氏が広島復興について考えた作品。

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どのような評価を得ているのか

最初に示したように、建築学生の好きな建築家7位にランクインしたり、様々なところから講演会を頼まれるという人気っぷりです。
師匠があまり知られていない人なのに、つまり派閥がない中でここまで人気がでるということは本当にすごいと思います。

参考著書

三分一博志氏、待望の作品集です。
三分一さんは、多くの巨匠同様、自分の作品を振り返ることなく作り続けてきました。そのため作品集がなかったのですが、遂に発売されました!
彼の特徴であるリサーチから図面までしっかりと載っていて、おすすめです。一方で、彼の設計の過程などの文章量は少なめです…しかし三分一さんの本はこれの他にないため、私は即買ってしまいました。

JAという雑誌で三分一さんの作品の特集もありますが、英語版だしプレミアがついているのか高いです…泣
それでもよろしければ、ぜひお手に取ってみて下さい!

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日様々な方の設計した建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!

【新ナショナルギャラリー】

概要 こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評…

参照サイト等

直島ホール建築設計 (tistory.com)
建築学生が選ぶ「好きな建築家」ランキング2019 | LUCHTA
直島ホール - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録 (archirecords.com)
建築家の三分一博志の建築作品6選。代表作の犬島精錬所美術館や直島ホールなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)

【三分一博志】「動く素材」の建築家。” に対して3件のコメントがあります。

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