【平田晃久】「からまりしろ」で彼の見た世界、を建築にする
概要
こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築や建築家の方については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインに関するものを紹介していきます。
本日紹介する建築家は、平田晃久さんです。今をときめく建築家ですね。
建築家(構造設計)
どんな人?
京都大学出身で、川崎清さんや竹山聖先生のもとで学んでいたそうです。
その後は、伊東豊雄氏の事務所を出てから独立しました。
建築思想、研究内容
彼は、「からまりしろ」という言葉で有名です。
その意味は、言葉のとおり、建築の周りにまとわりつく空間が現代にとっては一番大切でコミュニティを生み出すものだ、という意味ですが、それが生まれた経緯について今回は話していきたいと思います。
結論から話すと、彼がやりたいことは、
「空間自身が広がっていくような原理を見つけて、それが環境の中で相互作用しながら建築ができていく」
という、どちらかというと小さな空間の関係性から建築をつくろうとしている人です。
このような思想に気づいた瞬間が、なんと、事務所にいたときに伊東豊雄さんと意見が食い違ったときだったそうです。
それが、伊東豊雄さんが、「永遠に続く空間を仕切る、区切ることによってできる断面を美しい」といったときです。話は逸れますが、その考え方は、そもそもニュートンによって提唱された空間は永遠に続いている、という絶対的な空間性という考え方を基に発想していることが分かりますね。
ここで、平田さんは、空間の関係性が建築をつくるとい考え方だったので、つまりニュートンの考え方と対となるライプニッツの相対的な空間性を基に発想しています。
このように物理学にも絡めて考えることが建築だということがここからわかりますね。総合芸術としての建築を学ぶには、建築学から飛び出して学ぶ姿勢を持つようにしようと思いました。
どう意匠設計に生かすか
小さい空間の関係性から建築を作ることですね。
今一度、本当に自分のつくった建築が実際に使うときリアリティのある小さな空間によってできているか、ということを考え直す、ということはとても大事ですね。人のことを考えられた建築こそがずっと愛される建築家になる秘訣だと思います。
※これは個人なりの感想・見解です。
代表作
太田市美術館・図書館
ナインアワーズ(カプセルホテル)赤坂他
sarugaku
桝屋本店
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!
参照サイト等
・建築家の読書術
・“からまりしろ”が居心地良い。建築家・平田晃久の幾何学とは!? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
・建築家の平田晃久の建築作品7選。代表作の太田市美術館・図書館など | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)
参考にしている書籍の紹介
今回の参考書籍は、建築家の読書術です。
また、以前紹介していたアルゴリズミック・デザインという書籍は、たくさんの建築の、どうやってできたかの部分が載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。ここまで、本当にどのようなプログラムで作られてこの建築ができたか、という具体的な過程の部分を書いている書籍はなかなかないと思います。少し難しくはなりますが、ぜひお手に取ってみて下さい!
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アルゴリズムによって設計された建築ではないですが、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者の方は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
狭く深くというより、隈研吾さんの事務所の設計した建築について広く浅く学ぶことができます。初学者の方から、隈研吾さんの建築をいくつかしか知らないという方に本当におすすめなので、ぜひご一読ください。隈研吾建築図鑑です。
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今日のプチコラム
今回の参考書籍の隈研吾建築図鑑以外にもとても役に立った書籍がありますので紹介します。
もしよければご一読ください。「場所原論」 著:隈研吾
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皆さん、明日も頑張りましょう!
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