【アオーレ長岡】隈研吾氏の「パラパラ」建築
概要
長岡市の中心部に建つ、市役所やアリーナアンドからなる複合施設。中心には、ガラス屋根と杉パネルでおおった「ナカドマ」と呼ぶ中庭を配置。中庭からはNPOの活動などがみえ、役所目的以外の市民でにぎわう。この建築を象徴するファサードはありませんが、この建築は内部が美しいのです。
行ってみるには?
見どころ
内部です。
市役所やホールの入り口や議場がガラス張りで飛び出し顔を出しているところです。
様々なアクティビティがしみだしています。
公式サイトをまずチェック!
アオーレ長岡の公式サイトはコチラ↓
アオーレ長岡 - 市民交流の拠点 シティホールプラザ アオーレ長岡 (ao-re.jp)
所在地
アクセス
長岡駅から徒歩三分で、雨に濡れずにアクセスできます。
ご利用案内(営業時間、一般開放しているか、利用料金等)
開館時間
平日 午前8時30分~午後5時15分
土・日・祝日 午前9時~午後5時
ナカドマは24時間見学可能です。
もっと詳しく(独自の観点からの評価 )
建築家(構造設計)
隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)です。
公式サイトはコチラ↓
コンセプト
「ナカドマ」と呼ばれる屋根付きの中庭に、多目的な部屋のアクティビティが染み出てくる新しい公共施設の形を提案しました。
外観
通りから見ることのできる巨大空間は、通る人の目を惹きつけます。
今回の建築は、屋根の下にあるが屋外である「ナカドマ」という奇妙な場所があります。そのため、その「ナカドマ」を外だとすると、この外観は、市松模様となっています。それは、行政と市民の活動が市松模様の「モザイク」のように交差することを期待しています。
内観
ナカドマやホワイエは、隈研吾氏を代表する木のルーバー(杉)によって温かい印象を与え、市民を歓迎します。
建築用語・ホワイエとは?
「団らん室」あるいは、「たまり場」を意味する公共施設において取り入れられることが多い、余白やゆとりの空間です。
計画のはなし
図面は?
アオーレ長岡の公式サイトにて、フロアマップが公開されています。
公式サイトはコチラ↓
フロアマップ - アオーレ長岡 (ao-re.jp)
平面・配置計画
このように、奥へ誘われるがたがたした敷地の形です。
環境計画
駅からのアクセスの一方以外の四周ほとんどを建物に取り囲まれていて、建築家泣かせの敷地となっています。そのため、隈研吾氏は中にこの建築の「顔」を作ったのです。
まとめ
参照サイト等
・隈研吾建築図鑑 画・文:宮沢洋
・常識破る「アオーレ」議会を説得し実現 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
・Nagaoka City Hall Aore – アオーレ長岡 | Architecture | Kengo Kuma and Associates (kkaa.co.jp)
・設計者 隈研吾氏の略歴 (city.nagaoka.niigata.jp)
・アクセス - アオーレ長岡 (ao-re.jp)
・アオーレ長岡 - 市民交流の拠点 シティホールプラザ アオーレ長岡 (ao-re.jp)
・“隈研吾設計”長岡アオーレ(長岡市庁舎) (iskaa.net)
参考書籍
隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!
この書籍も作品集ですが、上の書籍よりも深く学ぶことができます。上の書籍で広く浅く隈建築を知ったあとに、少し深掘りする、という使い方が良いと思います。
図面なども載っていて、ボリューム感が良いです。とてもおすすめです。
言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!
今日のプチコラム
日経クロステックのサイトに関してはいつも助かっています。
今日の「アオーレ」のサイトでは、プレゼントは、「伝える」ことが最終目的ではなく、「人の心を動かす」ことが最終目標なのだなと分かりました。
皆さん、明日も頑張りましょう!
施設概要
地番 | 新潟県長岡市大手通1丁目4番地10 |
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主要用途・地域 | 事務所、公会堂、自動車車庫、商業地域、防災地域 |
規模 | 地上4 階、地下 1 階(最高高さ 21.4m) |
延床面積 | 35,485.08㎡ |
敷地面積 | 14,938.81㎡ |
建築面積 | 12,066.08㎡ |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 |
基礎 | 直接基礎(一部地番改良) |
種別 | 耐火建築物 |
駐車台数 | (地下)103 台 |
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