【C_Wall】Voronoi を使った、前例のない「壁」

出典:C_Wall - Matsys

概要

こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインを用いて設計されたものを紹介していますので、ぜひ見てみて下さい!
また、この分野に興味を持つ方は、英語圏にもたくさんいらっしゃるということで、今後英語で発信を始めようと考えています!

さて、今日の建築は、「C-Wall」です。これは、インスタレーションなので、建築というより、これから建築に応用していきたいと考えられている「壁」の設計手法についてです。

行ってみるには?

見どころ

出典:C_Wall - Matsys

ボロノイシステムによって開発された、この興味深い外形です。

建築としての評価は?

建築家(構造設計)

今回の設計は、アメリカの建築家、AndrewKudless氏が所属する

Matsys
出典:C_Wall - Matsys

です。

彼の代表作には、「Confluence Park」があり、これは、2021年の、「世界の公共空間100選」に載っています。

出典:Confluence Park | LakeFlato Architects + Matsys Design | FutureView360 未來視角

その建築が、こちらの写真のもので、とても印象的で、伊東豊雄氏の建築を思い起こさせますね。特に多摩美術大学図書館がとても似通っていると思いました。
今後多摩美術大学図書館についても紹介していきたいと思います。

また、2021年の、「世界の公共空間100選」はコチラです。ここには、かの藤本壮介さんの「Bus Stop / Sou Fujimoto」という作品も載っていました。
From Tiny Squares to Urban Parks: 100 Public Spaces From All Around the World | ArchDaily

Bränden bus stop, architect Sou Fujimoto, Japan

それがこちらです。藤本壮介さんは、日本の有名な建築家で、代表作に東京アパートメントがある、白く清潔感のある建築が得意です。
ぜひ併せて調べてみて下さい!

出典:建築家、藤本壮介の奇抜な建築作品6選。ガラスの丸見えの家?【ar】|ミライノシテン (mirainoshitenclassic.com)

これが東京アパートメントです。

アルゴリズムは?

ボロノイを使って、境界線を作り、その内部を抜き取ることで、生物の細胞の集合のような雰囲気のフレームが出来上がる、という実験です。

具体的には?
立体の表面に点を配置し、ボロノイ曲線のアルゴリズムによって、面の分割線を作成、内部を抜き取りました。

出典:ボロノイ分割とは? | 用語集とGISの使い方 | 株式会社パスコ (pasco.co.jp)

ボロノイ曲線とは?
上の図のように、どの点をとっても二点間の間が最大になる、つまり、それぞれの点が持てる最大の面積を持とうとする場合の図式になるのです。
具体的にどのように作るのかはこちらのサイトを参照してください。
ボロノイ分割とは? | 用語集とGISの使い方 | 株式会社パスコ (pasco.co.jp)

しかし、この建築を述べるときの注意ですが、ボロノイ曲線のアルゴリズムによって生体組織を思わせる形態を生成することに成功していますが、生物学的な論理でこの形態が生成されたわけではないことです。
私もこのボロノイを使った設計をしました。

コンセプト

出典:C_Wall - Matsys

細胞のような形態による骨材を構造として使用できるようにするための研究の一環。

同時に光まで見たこともない形ができ、とても印象的ですね。

デザインのプロセス

ボロノイのアルゴリズムは、今や衛星ナビゲーション、動物の生息地のマッピング、都市計画など、さまざまな分野で使用されています。

そのため、建築といった地域の偶発的な条件に適応すべきな分野でも活用することができるのではないか、との考えから研究されています。

機能について

出典:C_Wall - Matsys

です。

このように向こう側まで見ることができる、視界の抜けがある壁は、この柔らかい建築が好まれる現代に、より求められるものとなるでしょう。

図面は?

研究段階であるため、このような図面やスタディの軌跡が公式サイトに発表されています。

出典:C_Wall - Matsys

公式サイトはコチラです。
C_Wall - Matsys

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!

オーストラリアのメルボルンにあるびっくり建築です。大学の授業でも出てくるほど有名な建築なので、ぜひご覧になってください。

いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!

参照サイト等

・アルゴリズミック・デザイン 編:日本建築学会
C_Wall - Matsys
Confluence Park | LakeFlato Architects + Matsys Design | FutureView360 未來視角
ボロノイ分割とは? | 用語集とGISの使い方 | 株式会社パスコ (pasco.co.jp)

たくさんの建築の、どうやってできたかの部分が載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。
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参考にしている書籍の紹介

私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者の方は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
狭く深くというより、隈研吾さんの事務所の設計した建築について広く浅く学ぶことができます。初学者の方から、隈研吾さんの建築をいくつかしか知らないという方に本当におすすめなので、ぜひご一読ください。隈研吾建築図鑑です。

隈研吾建築図鑑です。

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今日のプチコラム

今回の参考書籍の隈研吾建築図鑑以外にもとても役に立った書籍がありますので紹介します。
もしよければご一読ください。「場所原論」 著:隈研吾

「場所原論」 著:隈研吾

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皆さん、明日も頑張りましょう!

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