【MADRID CIVIL COURTS OF JUSTICE】Zahaの創る曲線。Fabのためのアルゴリズム。

出典:Zaha Hadid Architects. Madrid Civil Courts of Justice [Madrid] (archimagazine.com)

概要

こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインを用いて設計されたものを紹介していますので、ぜひ見てみて下さい!
また、この分野に興味を持つ方は、英語圏にもたくさんいらっしゃるということで、今後英語で発信を始めようと考えています!

さて、今日の建築は、「MADRID CIVIL COURTS OF JUSTICE」です。これはスペインのマドリードにある建築で、かのザハ・ハディド氏の設計です。彼女は、得意な数学を活かした建築を設計していて、これもその一つでアルゴリズムが使われています。ぜひ見ていってください!

行ってみるには?

見どころ

出典:Zaha Hadid Architects. Madrid Civil Courts of Justice [Madrid] (archimagazine.com)

この表皮です。

所在地

現在は、実際に建っていません。

建築としての評価は?

建築家(構造設計)

今回の設計は、ザハ・ハディド氏です。
彼女はイラク出身で、その後イギリスのAAスクールで学び、イギリスにおいて活躍しました。また、建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞を助成単独で初めて受賞しました。
彼女の設計スタイルとしては、数学が得意なことを武器に、パラメトリックデザインといった手法を駆使し、前例のない曲線的なデザインを実現しました。

出典:東大門デザインプラザ(DDP)|ソウルの観光|ソウル女子旅ガイド「ベターソウル」 (jhc.jp)

彼女の代表作は、日本の国立競技場のコンペ案として一度選出されているほか、上の写真の東大門デザインプラザなどがあります。

アルゴリズムは?

ファサードを構成する表皮をファブリケーションのための解析と調整を行いました。
パソコンを使うことで、多くの異なる選択肢を迅速に検証することができたのです。

このように、スタディを速く進めるために使われることもあるのですね。

ファブリケーションとは?
ものづくりをすること。実際につくること。
現在は、Fablab(fabrication laboratory)といって、データを入力することで、ものづくりを自分で実際にできる施設があります。

デザインのプロセス

NURBS曲線による建物の外皮は、環境など、プログラムの条件に反応する金属パネルで呼応精されていて、状況に従い、開閉・伸縮するそうです!

このようなまさにテクノロジーの恩恵を受けた建築は、自分もやりたいし、今後は増えていくと思います。しかし、それをこんなに早くから実務に使おうとしてやり遂げているところが、ザハを本当に尊敬しているところです!

機能について

民事裁判所です。
しかし、オフィスの併設が求められ、オフィスもあるそうです。

外観

出典:Zaha Hadid Architects. Madrid Civil Courts of Justice [Madrid] (archimagazine.com)

この建築の構成材料

金属パネルで構成されています。

どんなに曲線的なデザインでも、パネル一つ一つは平面に乗っているのか、と思いました。

計画のはなし

環境・敷地計画

出典:Zaha Hadid Architects. Madrid Civil Courts of Justice [Madrid] (archimagazine.com)

平面・配置プラン

図面はコチラのサイトに載っていました。
Civil Courts of Justice in Madrid by Zaha Hadid | Dezeen

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!

【DRAGONFLY@SCI-Arc Gallery】アルゴリズムによって設計された「トンボ」

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参考書籍の紹介

今日から紹介する、アルゴリズミック・デザインの建築の設計プロセスが載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。
下の書籍は、上の書籍を読んだ後に読むべき実践編の書籍です。Processingというプログラミング言語を使ったデザインの実践に関する書籍です。

その一方で、この書籍はProcessingよりも新しくできた、Rhino+Grasshopperというソフトを使ったアルゴリズミック・デザインをする初心者向けの書籍となっています。とてもお世話になっている、おすすめの本です!

参照サイト等

・アルゴリズミック・デザイン 編:日本建築学会
Civil Courts of Justice in Madrid by Zaha Hadid | Dezeen
Zaha Hadid Architects. Madrid Civil Courts of Justice [Madrid] (archimagazine.com)
東大門デザインプラザ(DDP)|ソウルの観光|ソウル女子旅ガイド「ベターソウル」 (jhc.jp)

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