【ソーク研究所】

概要

さて、本日紹介する建築は、ソーク研究所です!
これは、ルイスカーン設計の建築の中でも有名なもので、カリフォルニアのサンティアゴの太平洋沿いに位置します。

コンクリートはあまり使わないルイスカーンにとっては珍しい設計だ。彼はコンクリートを使うとモニュメンタルになってしまうという。しかし、彼のコンクリートの使い方は、その熟考のおかげでとてもヒューマンスケールでデザインされている。

ここで少しだけ自己紹介をさせてください。「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!

見どころ

機能を形態によって分割しているところです。建築は分節の仕方だと山梨和彦さんは言うくらい重要なものになっていますので注意して見てみて下さい。

RC造の建築であるところも見どころですね!

建築としての評価は?

建築家

今回の設計は、ルイスカーンです。
彼については以下のサイトで紹介していますのでぜひご覧ください!

【ルイス・カーン】

概要 さて、今日から紹介していくのは、かの有名なアメリカの建築家・ルイス・カーンです!彼は遅咲きの建築家として知られていますが、彼の初期の作品から見ていきましょ…

コンセプト

「ピカソを招いてもいいような研究所」というのが一番の条件でした。
その結果、芸術作品の様な、彫刻のようなこの建築ができました。

機能について

1966年に竣工した生物医学研究所でありながら、現在も優れた研究所として使われています。
日本ではスクラップアンドビルドで名建築もすぐ取り壊されてしまいますが、海外では違うのですね。

外観

その大きな広場は、元は植栽で埋め尽くされる予定でしたが、建築家のルイス・バラガンに相談したことがきっかけで大理石の広場となりました。
その配置計画も、通常だったら考えられないものですが、広場に大胆に空間を確保していますね。
写真のように、春分や秋分の日には、太陽が水路の先へと沈みます。このように、空、海、そして建築が一体になるのです。

また、日本の建築家でいうと槙文彦さんに似ていると思いました。

まるで昨日デザインされたかのような洗練さと、太古から存在するような尊厳さが同時に感じられるのである。

引用:ルイス・カーンの世界一美しい研究所「ソーク研究所」【ar】|ミライノシテン (mirainoshitenclassic.com)

そういわれるのもわかる気がしました。時代を超えた美しさと、研究所の醸し出す荘厳さが両立していますね。

時代を超えた美というのは、建築家たるもの永遠に考え続けなければならないテーマですね。

外観で印象に残るのは、打ちっ放しコンクリートと木製サッシです。これは、丈夫なチーク材でできています。
かつ写真の印象から、この材がぴったりだったと感じました。さすが「素材の声を聴く」カーンですね。

内観

どこをみてもぬけがない洗練されたデザインになっていますね。
例えば、梁は突き抜けるにしても面が壁とあっているので非常に自然です。このようなディテールの積み重ねが美しさにつながるのです。

学生設計だからといって、このようなディテールにも気を張らなくてはいけないですね。

マテリアル

ルイス・カーンを語るのにマテリアルは欠かせません。建築におけるマテリアルの必然性も、彼の建築を美しくしている大きな要因だからです。
その必然性が、マテリアルだけではなく、ボリューム、配置計画、ディテールへと反映されているからこそ、彼の建築には精神性があるといわれるのでしょう。

目地が床石の目地や、階段の段板と合わせ、美しさも設計している。

引用:ソーク研究所(サンディエゴ) | 木名瀬佳世建築研究室 (kkal.jp)

ディテール

ディテールももちろん完全なものになっています。この階段には違和感を感じるところが全くありませんね。

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日いろいろな建築家の方の建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築家はコチラ!

【ルイス・カーン】

概要 さて、今日から紹介していくのは、かの有名なアメリカの建築家・ルイス・カーンです!彼は遅咲きの建築家として知られていますが、彼の初期の作品から見ていきましょ…

参照サイト等

ソーク研究所 | ソーク研究所を訪ねて(アメリカ・サンディエゴ)No.26 | Tabi/世界の建築 | お知らせ | デザイナーズマンション,株式会社リネア建築企画 (linea.co.jp)
巨匠ルイス・カーンが設計した、もはやアートや彫刻のような「ソーク研究所」。 - #casa (hash-casa.com)
ルイスカーン ソーク生物学研究所 1層分の設備スペース | 冨田秀雄建築アトリエ (ht-atelier.com)
ソーク研究所(サンディエゴ) | 木名瀬佳世建築研究室 (kkal.jp)

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