【ベイ・ステージ下田】シーラカンスK&Hの「リズム奏でる」建築

概要
こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインを用いて設計されたものを紹介していますので、ぜひ見てみて下さい!
さて、今日の建築は、「ベイ・ステージ下田」です。これは、シーラカンスK&H(堀場弘+工藤和美)の設計した建築です。また、これは
行ってみるには?
見どころ
リズムの感じられる列柱です。その列柱と階高が高いことによる開放感があります。
写真が少なくすみません(;'∀')
所在地
アクセス
車:東名沼津ICより140分
電車:伊豆急行線伊豆急下田駅下車徒歩10分
バス:東海バス間戸ヶ浜バス停下車徒歩3分
道の駅「開国下田みなと」内となっています。
ご利用案内(営業時間、一般開放しているか、利用料金等)については、コロナ下において変更の可能性もありますので、ご自身でHPのほうをご覧ください。
建築としての評価は?
建築家(構造設計)
今回の設計は、シーラカンスK&H(堀場弘+工藤和美)です。
代表作にこれがあります。

こちらは、山鹿小学校です。こちらの建築で、シーラカンスK&Hは、JIA日本建築大賞を受賞しています。シーラカンスといえば、小学校ですね。ほかにもたくさんの小学校を手掛けているので、ぜひ調べてみて下さい。
また、難しいアルゴリズミックデザインを可能にするために重要と言える構造設計は、新谷眞人/オーク構造設計が手掛けています。
アルゴリズムは?
構造上の合理性を持ち、かつ自然なリズムを感じさせる傾いた列柱を生成するために組まれました。
具体的には、柱スパンの最大・最小値、柱の傾斜角度、種類、本数、左傾斜・右傾斜の柱本数の許容比率を入力しています。その中から、カオス振動のものをプログラムが抽出しました。これのおかげで、構造上の合理性もある程度得られた状態で生成されるそうです。
これはつまり、びっくり建築にはならないが、自然のリズムを感じられるようにするためでしょう。また、アルゴリズムによる自動生成を使うということは、何か人間の力を超えた設計をしたい、という考えからでしょう。
これによって、構造合理性と同時に、感覚的なスタディを一つのプログラムの操作で、達成することができるのです。
カオス振動、カオス理論とは?
端的に言うと、この世界の複雑な要因から生まれる結果について想像することはできないということです。また、それらは「誤差」に左右されるためと言われています。
コンセプト
自然のゆらぎ、リズムです。
デザインのプロセス
アルゴリズムによるものです。
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
参考書籍の紹介
今日から紹介する、アルゴリズミック・デザインの建築の設計プロセスが載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。
下の書籍は、上の書籍を読んだ後に読むべき実践編の書籍です。Processingというプログラミング言語を使ったデザインの実践に関する書籍です。
その一方で、この書籍はProcessingよりも新しくできた、Rhino+Grasshopperというソフトを使ったアルゴリズミック・デザインをする初心者向けの書籍となっています。とてもお世話になっている、おすすめの本です!
参照サイト等
・アルゴリズミック・デザイン 編:日本建築学会
・ベイステージ下田 (izu-sakuraya.jp)
・ベイ・ステージ下田 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
・ベイ・ステージ下田の真ん中を東西に貫く木製デッキ。幅7~10m,長さ約130m。デッキ材には硬質のイペ材(基本断面寸法38㎜×88㎜)を使っている(写真:三島 叡) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
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