【ノマディック美術館】坂茂がつくる移動式美術館。

最初にニューヨークで開催されたときのノマディック美術館。
概要
こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
さて、本日紹介する建築は、ノマディック美術館です。これは、坂茂氏の設計となっています。
また、これはカナダ人写真家のグレゴリー・コルベールの移動式美術館で、ニューヨーク、ロサンゼルスのサンタモニカ、そして東京の三都市を廻りました。
この美術館は、なんとコンテナでできていて、そのために移動式で世界各国でやる展覧会ですが、現地で建材が手に入るという大きなメリットがあります。
また、坂茂氏が使うと有名な紙管も使っています。ぜひ見ていってください!
坂茂氏の紹介は別にしているのでぜひご覧ください。
見どころ
建材です。
彼の設計では、紙管を使うなど、材料へのこだわりが見える作品が多いですが、これは、そんな彼を象徴するような建築です。
今回使われたのは、輸送用コンテナ、紙管の二つです。
写真は、東京お台場にきたときの写真です。
ちなみにnomadicとは、日本語で「遊牧の、放浪の」などの意味を持っています。
建築としての評価は?
建築家(構造設計)
今回の設計は、坂茂氏です。建築に関わる方ならご存知だと思います。
彼の作品には、ポンピドゥーセンターメス、富士山世界遺産センター、紙の教会、そして銀座にあるニコラス G ハイエック センターです。
上のサイトでそれぞれ写真付きで紹介しましたので、ぜひ見てみて下さい!
コンセプト

紙管とコンテナで作られていることが来た人にもわかる明快な構成
世界中どこでも手に入る建材で作ること、さらに、仮設に相応しく建設はもちろん、解体も容易であることが実現しました。
ちなみに、建設は三都市に建てられたもののどれも二か月で完了したそうです。
デザインのプロセス
以上のコンセプトに沿って、
なるべく少ない戸数のコンテナで成立させること
を重視し、このような市松柄にコンテナを配置した建築となりました。
機能について
移動式美術館で、写真家の写真や映像の展示をしました。
また、ニューヨークから、サンタモニカへ行くときに、大きなシネマとミュージアムショップの追加を要求されました。上の写真がシネマです。
そのため200mに直線状だったギャラリーを二つに分け、間に屋根をかけたことで、内部に二倍の空間を生み出しました。
私は、この発想力に驚きました。
外観
コンテナの市松模様がまさに「用即美」を感じさせますね。
特に東京では、色とりどりのコンテナが使われ、可愛い建築となりました。
内観
紙管の柱が通っています。
また、外部のコンテナが内部からも見えるようになっていて、美術館にもかかわらずホワイトキューブではない空間が実現しました。
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!
参照サイト等
・ノマディック美術館【設計坂茂】東京お台場に建てられた移動式建築をご紹介します! | 建築LIFE (takearch1894.com)
・Nomadic Museum Shigeru Ban Architects (world-architects.com)
たくさんの建築の、どうやってできたかの部分が載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。
商品リンクはこちら↓
https://amzn.to/3vvbthC
“【ノマディック美術館】坂茂がつくる移動式美術館。” に対して1件のコメントがあります。