【ミース・ファンデル・ローエ】近代建築の三大巨匠の一人を追う。
概要
こんばんは!「一日一建築家」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
さて、本日紹介する建築家はミース・ファンデル・ローエです。彼は近代建築の三大巨匠のうちの一人で、ミニマリズムを提唱した方です。
早速見ていきましょう!
建築家
どんな人?
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe、1886年3月27日 – 1969年8月17日)は、20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身の建築家。
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトと共に、近代建築の三大巨匠、あるいは、ヴァルター・グロピウスを加えて、四大巨匠とみなされる。
「Less is more」(より少ないことは、より豊かなこと)や「God is in the detail」(神は細部に宿る)という標語で知られ、近代主義建築のコンセプトの成立に貢献した建築家である。
柱と梁によるラーメン構造の均質な構造体が、その内部にあらゆる機能を許容するという意味のユニヴァーサル・スペースという概念を提示した。
引用:ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ - Wikipedia
上の写真が代表作の新ナショナルギャラリーにつくったユニバーサルスペースです。
広大な空間の広がりが感じられますね。
建築思想、研究内容
機能的でシンプルであることにこだわりを持っていました。
さらに、形をシンプルにするが、材料は種類豊富に使うことで空間が豊かになるという工夫をしていました。
どう意匠設計に生かすか
人のためのデザインや、機能的でかつデザインにも優れた建築を作ることです。
しかしそれだけではなく、素材についての熟考は見習うべきだと考えました。
※これは個人なりの感想・見解です。
代表作
バルセロナパビリオン
この建築についてはこちらのサイトで詳しく紹介しましたのでぜひ見ていってください!
トゥーゲンハット邸
彼の原点といわれる邸宅です。
ユダヤ人の豪邸で、通常の30倍の施工費がかかったにも関わらず、ナチスドイツの脅威にさらされ8年間しか使われませんでした。
通りへの圧迫感を消し、写真手前の傾斜地に向かって開くことできれいな景色を獲得しています。
この建築についてはこちらのサイトで詳しく紹介しましたのでぜひ見ていってください!
ファンズワース邸
これが、彼の一番の傑作と言われていて、さらに原点だと考えられます。
ユニバーサルスペースとして、近代建築の五原則のうち自由な平面を実現しています。
これが彼の究極の機能主義なところを表しているまさにモダニズム建築です。
レイクショアドライブアパートメント
クラウンホール
「浮いている」ように感じるように作られた作品です。
そのため建材はすべて黒と白(トラバーチンなどもあるが、、)に見えます。
全体的にシックに洗練されたデザインと言えます。
ここで「洗練された」ということについて考えます。
それは、間延びしている空間が本当にないか、ということだと私は考えました。それを突き詰めた先に名建築があるといっても過言でもありませんね。
名建築ばかり見ているとわからなくなりそうですが、どこをとっても洗練、熟考されていると自信を持っているという建築になっているか、もう一度自分の設計を見返してみるとよいかもしれませんね。
シーグラム・ビル
このビルもインターナショナル・スタイルやユニバーサルスペースという考え方から作られたオフィスです。
まさに今もこのオフィスが創り上げた思想は生きて使われています。詳しく紹介したので以下のサイトも見てみて下さい!
新ナショナルギャラリー
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!
参照サイト等
・ミース・ファン・デル・ローエの思想と建築作品。「Less is more 少ないほど豊かである」 (no-architecture-no-life.com)
・ミース・ファン・デル・ローエの建築思想が最も反映された傑作住宅「ファンズワース邸」 - #casa (hash-casa.com)
・近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエが設計した建築物9選 | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)
・Mies van der Rohe, Maestro y último director de la Bauhaus | Sobre Arquitectura y más | Desde 1998 (metalocus.es)
・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンの、ミース設計の「新ナショナルギャラリー」 | architecturephoto.net
・ミース・ファン・デル・ローエによるイリノイ工科大学「クラウンホール」の大空間がすごい! | oh! my ブログ (s8d.jp)
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