【坂茂】建築的視点からの災害支援で、たくさんの人々を救ってきた人。

概要

こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多いですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築や建築家の方については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインに関するものを紹介していきます。また、この分野に興味を持つ方は、英語圏にもたくさんいらっしゃるということで、今後英語で発信を始めようと考えています!

さて、今日の建築家は、坂茂氏です。彼は、災害支援や、紙管で有名な建築家で、なんと建築界のノーベル賞、プリツカー賞を獲得しています。

建築家(構造設計)

どんな人?

彼は、若いころから才能を見込まれていて、アメリカのクーパーユニオンという大学に留学し、ジョン・ヘイダック氏に教わりました。
その後は、1982~1983年に磯崎新アトリエに勤務し、1985年坂茂建築設計を設立しました。

出典:建築家の坂茂の建築作品13選。代表作のポンピドー・センター・メスなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)

現在は、なんと、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞しています。

他の受賞に関しては、芸術選奨文化部科学大臣賞(2012)、プリツカー建築賞(2014)、フランス芸術文化勲章コマンドゥール(2014)、JIA日本建築大賞(2016)など数々の賞を受賞。2001~2008年慶応義塾大学環境情報学部教授。2010年ハーバード大学GSD客員教授、コーネル大学客員教授、2011年より京都造形芸術大学教授を務める。

建築思想、研究内容

災害支援や、紙管を使った建築に設計したり、木造架構の新しい方法による構造を発見したり、さらにはガラスのシャッターを使う設計をもやっています。彼のやっていることは本当に多岐にわたっていますね。

これらの挑戦は、以下の代表作、のところで大いに設計へと昇華されているのでそちらをご覧ください!

代表作

彼の代表作は、その多様なことに挑戦していることからたくさんあり、一つには到底絞れませんが、すべて注目すべき建築なので、ぜひ見てみて下さい!

私が選ぶ一番の建築!!!

ニコラス G ハイエック センター
出典:建築家の坂茂の建築作品13選。代表作のポンピドー・センター・メスなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)

これも新しい挑戦ですが、なんと、すべてのエレベーターが別々の時計屋さんへとつながっています。つまり、購入を考えている時計屋さんのエレベーターに直通するというのです。

コンセプトは、銀座という裏通りの間口の狭いところに魅力がある街というコンテクストを活かし、かつ一階の店舗のみしか目に留まらない状況を変えたい、という挑戦でした。

とてもかっこいいですよね。銀座にあるので、東京都に住んでいる方々は、ぜひ見てみて下さい!
また、意外に知られていませんが、このガラスのシャッターを使った建築は、ほかにもたくさん設計していて、その一つが、下でも紹介しています、大分県立美術館です。

びっくり架構シリーズ

ポンピドゥーセンターメス
出典:建築家の坂茂の建築作品13選。代表作のポンピドー・センター・メスなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)

彼の一番の代表作といっても過言ではありません。フランスにある、とても興味深い建築です。学校で習った方も多いのではないでしょうか。

富士山世界遺産センター

私も訪れたことがありますので、紹介します。

自分撮影。

まず目に入ってくるのが、この逆さ富士です。水面に映った姿がとても魅力的ですね!また、この逆さ富士は外壁に木格子を用いるとても新しい挑戦なのですが、それさえ、単なるオブジェクトとするのは、坂茂氏は許しません。来訪者の利用できる階段となっている他、設備としても役割を果たしているそうです。とても興味深いですね。

大分県立美術館
自分撮影。

得意の木材架構が前面に現れているかつ、開放したいときには前面開くことができるガラスのシャッターを使うことで、とても地域へと開いていることが特徴の建築です。

以前に紹介したのでぜひ詳細についてはご覧ください!

【大分県立美術館】板茂氏設計の開放的美術館。

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その名の通り、大分県にある美術館です。

紙管を使った建築

紙の教会

紙管を使った建築で、淡路大震災の被害者となってしまった地域の方々の心の拠り所となったそうです。

紙の大聖堂
出典:建築家の坂茂の建築作品13選。代表作のポンピドー・センター・メスなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)

これは、ニュージーランドに建てられた建築で、とても美しいステンドグラスと、紙管とを調和させているところが特徴となっています。

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築家はコチラ!

【ジョン・ヘイダック】板茂氏の原点。

概要 こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から…

本日紹介した坂茂氏の原点となった人物です。ぜひ併せてご覧ください。

いつも参考にしている書籍の紹介が最後にあります。さらに建築を学びたい、という方は、もしよかったら見ていってください!

参照サイト等

・Shigeru Ban TOTO出版
建築家の坂茂の建築作品13選。代表作のポンピドー・センター・メスなど | デザインマガジン (webdesignmagazine.net)
世界的建築家・坂 茂氏の設計思想を実感 「坂 茂:プロジェクツ・イン・プログレス」 | 2017年記事 (sumau.com)

参考にしている書籍の紹介

今回の参考書籍は、10+1 No.48 特集 アルゴリズム的思想と建築 INAX出版です。

また、以前紹介していたアルゴリズミック・デザインという書籍は、たくさんの建築の、どうやってできたかの部分が載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。ここまで、本当にどのようなプログラムで作られてこの建築ができたか、という具体的な過程の部分を書いている書籍はなかなかないと思います。少し難しくはなりますが、ぜひお手に取ってみて下さい!
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アルゴリズムによって設計された建築ではないですが、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者の方は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
狭く深くというより、隈研吾さんの事務所の設計した建築について広く浅く学ぶことができます。初学者の方から、隈研吾さんの建築をいくつかしか知らないという方に本当におすすめなので、ぜひご一読ください。隈研吾建築図鑑です。

隈研吾建築図鑑です。

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今日のプチコラム

今回の参考書籍の隈研吾建築図鑑以外にもとても役に立った書籍がありますので紹介します。
もしよければご一読ください。「場所原論」 著:隈研吾

「場所原論」 著:隈研吾

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皆さん、明日も頑張りましょう!

公式サイトも併せてチェック!

施設概要

【坂茂】建築的視点からの災害支援で、たくさんの人々を救ってきた人。” に対して2件のコメントがあります。

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