【芸術科学都市/オペラハウス】

概要

さて、本日紹介する建築は芸術科学都市/オペラハウスです。設計はサンチャゴ・カラトラヴァで、1996年に建設が始まり、約10年の2006年にかけて作られた街で、スペインのバレンシアにあります。これは、一つの建築ではなく、三つほど大きな建築を建てて街を再開発する事業でした。

ここで少しだけ自己紹介をさせてください。「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!

見どころ

ここに来れば、カラトラヴァの印象的な設計が三つも同時に見ることができ、とてもお得ですね!
まず、全体像からそれぞれの建築を紹介します!

左から、オペラハウス、レミスフェリック、科学博物館「フェリペ王子科学博物館」となっています。また、手前に見えている細長いものも彼の設計で、彫刻庭園「ルンブラクレ」といいます。
この5つの建築は、庭園と水辺で結ばれています。

ここは、大きな高速道路と川に挟まれていて、上下に見える円形状の交差点や周囲の古風な建築群をみると、日本ではあまり見られない、ヴァレンシアならではの敷地となっていることが分かります。そんなこの場所の再開発は、カラトラヴァの手によって、10年以上かけて完成しました。

建築家

今回の設計は、カラトラヴァです。
彼について、そして代表作についても紹介していますので以下のサイトをご覧ください。

【サンチャゴ・カラトラヴァ】構造家が魅せる美しい建築。

概要 こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築家について発信しています著者のちぇりーです!このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から…

それぞれの建築の紹介!

オペラハウス「ソフィア王妃芸術宮殿」

芸術科学都市を構成する最後の要素としてその西端に75mでそびえるこの建築がオペラハウス「ソフィア王妃芸術宮殿」です。この建築の正面から見た姿がこちらになります。見る角度によっても全く違うものに見えるのがカラトラバらしいですね。

中央には1706席の大講堂と、舞台装置に必要な設備が配置されています。

彼は白色にこだわっていましたが、ここでは、ダークブルーといった色使いに挑戦しています。
この不思議な形は、「一見ランダムに見えるボリュームが二つの対称的な切り取られたコンクリートのシェルに統合されることで、統一されるように構想された」ものです。

一番上の細い半円形をしたコンクリートは、シンボリックでダイナミックな側面を高めるとともに、見下ろすテラスや施設を保護することに成功しました。カラトラヴァはこの建築のことを、記念碑的な彫刻、と呼んでいます。

レミスフェリック

次に、この建築がレミスフェリックといい、ここはプラネタリウムや、IMAXシアターとして使われているそうです。
その外観からは全く使い方が思い浮かびませんね。。。

目の「まぶた」のような場所は、可動式になっています。さすが「動く建築」のカラトラヴァですね。

建築家の目というメタファーが彼の作品には頻繁に登場しますが、これは、その代表格かのように、目の形を再現しようとしていることが分かりますね。このように抽象的な形をそのままに建築という形へと表現するのは、最初の段階よりもはるかに複雑である。とカラトラヴァは述べます。

科学博物館「フェリペ王子科学博物館」

次に、これが科学博物館「フェリペ王子科学博物館」となります。その骸骨が飛びたような形はとても特徴的ですね。

これは、実は241mもあり、その間にリブや木の形を非対称に繰り返し、大きな窓を設けているのが特徴です。

彫刻庭園「ルンブラクレ」

最後に、これが、彫刻庭園「ルンブラクレ」といって、手前に見えた歩道となります。
アーチの連続が人を誘いますね。

これは、「ウィンターガーデンの現代的な再開発」を意図したオープンアーケードです。

最後に

このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日いろいろな建築家の方の建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)

昨日紹介した建築はコチラ!

【テネリフェ・コンサートホール】大西洋のシドニーと呼ばれるカラトラヴァの傑作。

概要 本日紹介する建築はテネリフェ・コンサートホールです。設計はサンチャゴ・カラトラヴァで、スペインのテネリフェ島にあるホールとなっています。 ここで少しだけ自…

参照サイト等

・書籍 サンティアゴ・カラトラヴァ 出版:TASCHEN
サンティアゴ・カラトラバが作り上げたスペイン・バレンシアの「芸術科学都市」を訪ねる。 | oh! my ブログ (s8d.jp)
フィリップ王子の科学博物館(エルムセオデラスシエンシアスプリンシペフェリペ)。バレンシア•スペイン ニュース (allspain.info)
HOPFエレクトロテクニック - エレクトロエンジニアリング - EPLAN - 制御システム - 開閉装置
ダルシー建築:カラトラバの壮大な作品 (arqdomingos.blogspot.com)

【芸術科学都市/オペラハウス】” に対して2件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です