【フィリップ・エクセター・アカデミー図書館】
概要
さて、本日紹介する建築はフィリップ・エクセター・アカデミー図書館です。これは、ルイス・カーンの設計で、ニューハンプシャー州エクセターにある、ボーディングスクール(寄宿舎付きの高校)の中の図書館です。
高校の時から、分棟の図書館があるなんて幸せですね。さすが名門校です。この建築について、早速見ていきましょう!
ここで少しだけ自己紹介をさせてください。「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
見どころ
圧巻の吹き抜けと、そこにできる人にとって心地よい場所性に注目です!
建築としての評価は?
建築家
今回の設計は、ルイスカーンです。
彼については以下のサイトで紹介していますのでぜひご覧ください!
コンセプト
本の収蔵ではなく、本を読む来館者のために重点を置くべきである
引用:【建築】さすが名門校! フィリップス・エクセター・アカデミー図書館(ルイス・カーン)|Hiroshi Kawajiri|note
機能について
フィリップス・エクセター・アカデミーという寄宿制高校の中の図書館です。
そもそも高校には図書室しかないことが一般的ですが、ここは分棟で図書館単体の建築が建っています。
外観
やっぱりコントラストが意識されていそうですね。しかし、対比のような、調和のような、、、矛盾した概念が両立しているようにも感じます。
この図書館は、入り口がどこなのかわかりません。しかし、どこからでも入ることができるようになっています。
また、角を切り落とされたような外観にしているのは、壁をパネルのように見せたかったからかもしれません。
ルイス・カーンは、幾何学から形を作るということに長けていたのでしょう。使った幾何学をその抽象度を保ったまま表現されています。
内観
これは、個人用自習ブース(キャレル)です。その取り入れられた自然光に吸い寄せられ来てしまいます。
窓のサッシに注目してください。外観と同じですね!このように外観と内観との統一感が私はすごく好きです。
同キャレルを上から見た様子です。
ルイス・カーンは、このようにいくつかのレイヤーを重ね、自然光をコントロールすることがありますね。昨日紹介した建築でも厳しい直射日光を複数のレイヤーを使うことによってさえぎり、それだけでなく風も通す道をそのレイヤとレイヤの間に創ってしまっています。ぜひご一読ください。
レイヤを思わせる地上階を取り巻く回廊。
ディテール
この木サッシが、内観では、キャレルとなっています。明快な構成がすごく好感ですね。
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日いろいろな建築家の方の建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!昨日もルイス・カーンの建築を紹介しました。
参照サイト等
・【建築】さすが名門校! フィリップス・エクセター・アカデミー図書館(ルイス・カーン)|Hiroshi Kawajiri|note
・ルイス・カーン フィリップエクセターアカデミー図書館 | 新潟で活動する建築デザイン事務所|金子勉建築設計事務所 (kaneko-archi.com)
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