【誘導都市】アルゴリズミックデザインを牽引する渡辺誠の創る都市

概要
こんばんは!「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています著者のちぇりーです!
このサイトの特徴として、建築学生が建築計画という観点から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!紹介している建築については、今とても注目を集めるパラメトリックデザインを用いて設計されたものを紹介していますので、ぜひ見てみて下さい!
また、この分野に興味を持つ方は、英語圏にもたくさんいらっしゃるということで、今後英語で発信を始めようと考えています!
さて、今日の建築は、「誘導都市」です。これは、建築が実際に建っているのではなく、建築の設計手法の提案となっています。
まず最初に、なぜ「誘導」都市と名付けたのか、について更新してお話します。
今までの建築家は、自分のスケッチから美しい線だ、と思いそれを建築にしていた、いわばそれは「勘」が決めた建築、となってしまっています。しかし、そうではなく、実際にそこにある周辺環境や求められているプログラムから、電磁誘導のように、「誘導」されて建築、いや都市までをも作ることができたらどうか。
このような期待から彼はこう名付けました。
行ってみるには?
見どころ
単純なプログラムから出来上がるその興味深い複雑な形状です。
また、全体から考え始める「設計」とは全くの反対に、「部分から全体をつくりあげる」方法論であることです。
建築としての評価は?
建築家(構造設計)
今回の設計は、渡辺誠氏の事務所、アーキテクツオフィスです。
彼の作品には、代表作には東京住宅、青山製図専門学校があります。

青山製図専門学校一号館です。かのガンダムかな?とまで思わせるような奇想天外な外観をしていますが、そのコンセプトは、部分は自由なのに、全体はまとまっていること。
この建築を紹介された瞬間に私はこの建築家、渡辺誠さんに興味を持つようになりました。これからも紹介を続けていきたいと思います!!ぜひ公式サイトもご覧になってください。このサイトでは、建築思想やディテールについてまで語られていて、アルゴリズミックデザインに興味がある方にはぴったりだと思います。
MAKOTO SEI WATANABE | 渡辺 誠 (makoto-architect.com)
アルゴリズムは?
従来は、団地のように、隙間を開けることによって採光を確保するという選択肢しかなかった。しかし、その方法はほかにもあるのではないか?そのような問いからこの実験は始まったのだ。
一定の最高量がとれるように、決められた数の住戸を配置するアルゴリズムです。
外観、内観
今回は、外観というよりむしろ、ボリュームのみの設計するアルゴリズムです。
計画のはなし
環境・敷地計画
最初に、採光、通風、道、勾配や大まかな機能の配置を入力する。
平面・配置プラン
主に出力される。
このプロジェクトにおいて、最終的に目指すところとしては、その町に住む人々が期待する「ある機能との近さ/遠さ」が街を作り上げる、ということだ。
断面プラン
主に出力される。
最後に
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介していましたが、ほかの方の建築も紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
参考書籍の紹介
今日から紹介する、アルゴリズミック・デザインの建築の設計プロセスが載っている本で、伊東豊雄氏の建築なども載っています。おすすめなのでぜひこの書籍をどうぞ読んでみて下さい。
下の書籍は、上の書籍を読んだ後に読むべき実践編の書籍です。Processingというプログラミング言語を使ったデザインの実践に関する書籍です。
その一方で、この書籍はProcessingよりも新しくできた、Rhino+Grasshopperというソフトを使ったアルゴリズミック・デザインをする初心者向けの書籍となっています。とてもお世話になっている、おすすめの本です!
参照サイト等
・アルゴリズミック・デザイン 編:日本建築学会
・MAKOTO SEI WATANABE | 渡辺 誠 (makoto-architect.com)
“【誘導都市】アルゴリズミックデザインを牽引する渡辺誠の創る都市” に対して2件のコメントがあります。