【ところざわサクラタウン】

写真:日経クロステック
概要
20/11/06オープンの、KADOKAWAが建設、運営する書籍製造・物流工場やオフィス、ホテル、ショップ、神社、ミュージアムから成る複合施設となっています。
最も注目すべきが、この、角川武蔵野ミュージアム。なんと、中に入っている図書館では珍しく、ライトノベルというジャンルの蔵書数が多いそうです。
鹿島が設計し、隈氏がデザインを監修。目玉は巨大岩石のような「角川武蔵野ミュージアム」
行ってみるには?
見どころ
なんといってもこの外観です。
公式サイトをまずチェック!
公式サイトはコチラ↓
角川武蔵野ミュージアム (kadcul.com)
所在地
アクセス

公共交通機関:JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分
車:関越自動車道「所沢」ICから約8分です。
※駐車場もありますので、詳しくは、上記サイトをチェックしてみて下さい!
ご利用案内(営業時間、一般開放しているか、利用料金等)
開館時間について
日~木曜
10:00~18:00(最終入館 17:30)
「KadoCafe」10:00~19:00
「SACULA DINER」11:00~22:00
(最終入店19:00/L.O.21:00)
金・土曜
10:00~21:00(最終入館 20:30)
「KadoCafe」10:00~21:00
「SACULA DINER」11:00~22:00
(最終入店20:00/L.O.21:00)
休館日は、毎月第1・第3・第5火曜日(祝日の場合は開館・翌日閉館)
もっと詳しく(独自の観点からの評価 )
建築家(構造設計、施工者は?)
隈研吾氏となっています。
施工者は鹿島建設です。
コンセプト
近くが地表に突き出してきたような建築をイメージしたそうです。
隈研吾氏は、石の建築の集大成だと述べています。
外観

写真は日経クロステックが三角形を縁取りしたもの。
3Dのポリゴン(三角形の集合体)が貼りついていて、それがCG感を持っているというか、なんとも現実感のない外観となっている。
三角形をさらに細かく見た時の、このモザイクのような小さな四角形は、分厚い花崗岩となっています。
設計者、施工者の両方の気合いを感じました。
計画のはなし
施工について
設計は困難を極めた。61の三角形から成る多面体の表面から内側に向かって躯体をつくるように進んでいくと、あちこちで構造体がぶつかり合い、干渉が起こることになる。多面体の中に鉄骨をどう収めるかを、BIMで何度も検証した。だから鉄骨の柱や梁(はり)はどれを取っても、違うものになった。
石の建築「角川武蔵野ミュージアム」、隈氏のデザインを鹿島はどうやって形にしたのか(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
理想の形を創り出すためには困難が付きまとう。
さらに建築は、一度作ってみよう、ができない。ある意味一発勝負といえる。それがさらに建築を難しくしているな、と感じました。
平面・配置計画
内部は5階建てとなっています。
1階:グランドギャラリーとマンガ・ラノベ図書館
2階:カフェやミュージアムショップ
3階:EJアニメミュージアム
4階:エディットタウン、本棚劇場、荒俣ワンダー秘宝館
5階:レストラン・カフェ
断面計画
4,5階の吹き抜けにあるかの有名な高くそびえる本棚が見どころの一つとなっています!
是非行く際は一見してみて下さい。
構造計画
構造は鉄骨(S)造、鉄筋コンクリート(RC)造、SRC造、そしてCFT(コンクリート充填鋼管構造)の混構造です。
約2万枚ある外壁の石材の重さは約1200t、建物の総重量は約1万2000tある。これを支え、かつ上に向かって大きくなる形に耐えられるだけの強固な構造が必要になった。
環境計画
建築家界での評価は?
まとめ
私のみかた

この写真から、私は岩石というよりもむしろ、そのシャープな四角形、三角形、そして外形について「切り込まれ、切り落とされた」ように感じる。
参考書籍
隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私が一番におすすめしている書籍です。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!
言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!
参照サイト等
・「角川武蔵野ミュージアム」がプレオープン!隈研吾デザインの巨大建築にギャラリーやマンガ・ラノベ図書館が入居|ウォーカープラス (walkerplus.com)
・角川武蔵野ミュージアム (kadcul.com)
・開館時間・休館日・利用料金|角川武蔵野ミュージアム (kadcul.com)
・石の建築「角川武蔵野ミュージアム」、隈氏のデザインを鹿島はどうやって形にしたのか(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
今日のプチコラム
鉄骨の形が一つずつ違うからすべて手作業で入力する必要がある、など、施工会社になると大変な作業が待っていることが今まで以上に理解できました。
だから楽なほうの意匠がやりたい、ではなく、最近設計がどんどん好きになっていることもあり、やはり自分が設計したい、意匠に進みたいという思いがより強くなりました。
昨日は、トラブルがあり投稿できず、今日も遅くなってごめんなさい💦皆さん、明日も頑張りましょう!