【明治神宮ミュージアム】隈さんの「和風」が最大限に生かされた建築。(22/02/20更新!)

自分撮影。



概要

明治神宮の百年(2020年)の記念として建てられた展示施設です。明治神宮の森の中にひっそりと建っていて、その豊かな自然を活かす案となっています。そのコンセプト通りに森の中に溶け込ませるところがさすが隈建築ですね。

私も実際2月20日に訪れましたが、とても綺麗な建築でした。自然の粗さを模倣するのではなく、建築ができることを探して実践したというところが見えました。
中に入ってみることはできませんでしたが(ちょっとお高い、、、)、外からでも中と外の境界を消す建築なのだなと自分の目にも明らかでした。このようにコンセプトが誰の目にも明らかであることは重要だと思いました。

行ってみるには?

公式サイトをまずチェック!

公式サイトはコチラ↓
明治神宮ミュージアム|明治神宮 (meijijingu.or.jp)

所在地

アクセス

JR「原宿駅」表参道口から徒歩5分
東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前〈原宿〉」駅2出入口より徒歩5分

他にも、代々木駅や表参道駅からアクセスすることができます。

ご利用案内(営業時間、一般開放しているか、利用料金等)()

営業時間
10:00~16:30
※最終入館は閉館時間の30分前まで
※コロナ下という状況ですので、ご自身で㏋のほうをご確認ください。

休館日

毎週木曜日(但し木曜日が祝日の場合は開館)
※展示替期間も休館致します。

利用料金
一人1000円で、高校生以下は900円でした。

もっと詳しく(独自の観点からの評価 )

建築家(構造設計)

お馴染み、隈研吾建築都市設計事務所(KKAA)です。
このサイトでは、他にも代表的な隈建築について紹介していますので、ぜひ見てみてください!

【根津美術館】竹ルーバーの頂点

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浅草文化観光センター

以下の写真は、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」にて撮った浅草文化観光センターの模型の写真です。 概要 浅草文化観光センターは、浅草・雷門の目の…

浅草にある隈建築です。

構造設計は金箱温春氏です。施工は清水建設です。

コンセプト

明治神宮の森を主役と考え、それを最大限に活かすことをコンセプトとした。

デザインのプロセス

自分撮影。

具体的な手法として、敷地の勾配に沿って漂う木の葉をイメージし、薄い屋根をかけています。
森の木立に呼応するようにして、ルーバー状の外壁やガラスにリズムを持たせています。

機能的提案

ミュージアムのセオリー通り、美術館自体は消すこととしています。しかし、今回隈さんがそれによって成し遂げたかったのは、明治神宮の森をより魅せるということでした。

外観

出典:“隈研吾設計”明治神宮ミュージアム (iskaa.net)

ボリュームは最小限に抑えられています。

まさに、自然との調和ですね。

内観

出典:【明治神宮ミュージアム】料金の元は取れる?実際に行ってみた! | 世田谷ローカル(SETAGAYA LOCAL) (komuken.com)

2Fロビーです。

計画のはなし

図面は?

自分が探したところ見つかりませんでした。

平面・配置計画

森の背景となるような配置計画。

動線計画 

自分撮影。ちょっと写ってますね。。。笑

階段の手すりがガラスでできていて、これも空間に建築の要素を溶け込ませる、または消そうとしていることがわかります。

写真に写っているように、自然がガラスに映りこんで、本当に建築と一体化しています。

環境計画

明治神宮の森は大変美しいため、ぜひ一緒に見てみてください。

まとめ

参照サイト等

・隈研吾建築図鑑 画・文:宮沢洋
10月後半、注目の開業は明治神宮のミュージアムと「横浜ハンマーヘッド」(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
明治神宮ミュージアム|明治神宮 (meijijingu.or.jp)
【明治神宮ミュージアム】料金の元は取れる?実際に行ってみた! | 世田谷ローカル(SETAGAYA LOCAL) (komuken.com)
“隈研吾設計”明治神宮ミュージアム (iskaa.net)
【明治神宮ミュージアム】料金の元は取れる?実際に行ってみた! | 世田谷ローカル(SETAGAYA LOCAL) (komuken.com)

参考書籍

隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!

この書籍も作品集ですが、上の書籍よりも深く学ぶことができます。上の書籍で広く浅く隈建築を知ったあとに、少し深掘りする、という使い方が良いと思います。
図面なども載っていて、ボリューム感が良いです。とてもおすすめです。

言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!

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