【日本平夢テラス】隈研吾氏の創る伝統をひねった八角屋根
概要
富士山を望む日本平山頂に建つ展望施設と空中回廊。展望施設は、八角形の平面に、地元産のヒノキ製材を組んで、木の枝のような複雑性を与えた。空中回廊は一周200mもの八角形。
行ってみるには?
見どころ
この屋根の形です。まさに日本の伝統を大事にしていることが分かります。
八角形の外周は、法隆寺の夢殿にならっているのだそう。
公式サイトをまずチェック!
平夢テラスの公式サイトはコチラ↓
日本平夢テラス (nihondaira-yume-terrace.jp)
所在地
アクセス
もっと詳しく(独自の観点からの評価 )
建築家(構造設計)
隈研吾氏です。
隈研吾氏の設計した代表的な建築で、もっとも有名なのは、国立競技場です。
近作で、都内にあるものの中はスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京、根津美術館、明治神宮ミュージアム、JR高輪ゲートウェイ駅、浅草観光センターなど多数あります。
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
構造設計は大野博史氏。
コンセプト
伝統を踏襲し、かつ野心的。
が、私がこの建築に一番ぴったりの言葉だと考えます。
機能的提案
三階には、360°まわり、パノラマでこの土地の美しい風景を見せています。
外観
木造の「お堂」を思わせます。
しかし、展望回廊からの景色は、伝統建築とは全く異なっており、折り紙の様です。
折り紙のような建築はほかにもたくさんあります。
私が今回の建築に通ずると思った建築がいくつか紹介します。
九州文芸館や所沢さくらタウンです。この建築や折り鶴のように、「斜め」の壁をいくつも貼り付けたかのようになっています。
内観
「富士ヒノキ」による小屋組みです。
計画のはなし
図面は?
なんと公式サイトに図面のダイアグラムが載っています。ぜひご覧になってください。
ご利用案内 | 日本平夢テラス (nihondaira-yume-terrace.jp)
構造プラン
ガラスで囲まれた1~3階の部分は鉄骨造。
しかし、屋根は木造です。
環境プラン
日本の伝統文化を大事にしている木造の屋根を使っているからか、周りの風景に馴染みます。
まとめ
参考書籍
隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!
この書籍も作品集ですが、上の書籍よりも深く学ぶことができます。上の書籍で広く浅く隈建築を知ったあとに、少し深掘りする、という使い方が良いと思います。
図面なども載っていて、ボリューム感が良いです。とてもおすすめです。
言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!
参照サイト等
・隈研吾建築図鑑 画・文:宮沢洋
・“隈研吾”日本平夢テラス (iskaa.net)
・日本平夢テラス (nihondaira-yume-terrace.jp)
今日のプチコラム
皆さん、明日も頑張りましょう!