【さかい河岸レストラン茶蔵】
概要
こんばんは!このサイトでは、「一日一建築」と称して毎日自分の好きな建築について発信しています。このサイトの特徴は、建築学生が建築の目線から評価するというところで、ボリュームは少し多めですが、その分、建築についてより深く学べると思うのでぜひ見てみて下さい!
さて、今日の建築は、「さかい河岸レストラン茶蔵」です。この建築は隈研吾さんの事務所の設計で、自分も訪れとても好きな建築となりました。
この建築は、茨城県堺町にあります。この地は、日本で初めて海外に茶を輸出した「さしま茶」の産地として知られています。「茶蔵」は利根川沿いの道の駅に新設した町営レストラン。外観のスギパネルは、茶を植えたプランターの目隠しとなっています。
この付近には、次々と隈建築が建っています。
この時に廣澤美術館も行きました。またテイストが違ったシックな建築なのでぜひ見てみて下さい!
こんな建築もありました~!これは、HOSHIIMONO 100カフェといって、焼き芋の専門店です。
行ってみるには?
見どころ
自分が一番好きだったのはその外観、、、と言いたいところですが、自分は繊細な木組みがとても好きなので、今回見てほしいのは、道の駅の中に入っている店舗の内装です!
このように、「さかいサンド」で有名な立体パズル風の木組みが特徴の店舗もこの道の駅の中に入っています。行列ができることが多いそうです!
自分ももちろんその行列に並んで買いました。
公式サイトをまずチェック!
公式サイトはコチラ↓
茶蔵|株式会社まちづくり公社 (sakaimachi.co.jp)
所在地
アクセス
ご利用案内(営業時間、一般開放しているか、利用料金等)については、コロナ下において変更の可能性もありますので、併せてご自身でもHPのほうをご覧ください。
【さかいキッチン】
11:00~16:00
【さかい鉄板】
17:00~22:30
お問い合わせ先
0280-33-6605 さかいキッチン
0280-33-7040 さかい鉄板
もっと詳しく(独自の観点からの評価 )
建築家(構造設計)
隈研吾氏です。
隈研吾氏の設計した代表的な建築で、もっとも有名なのは、国立競技場です。
近作で、都内にあるものの中はスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京、根津美術館、明治神宮ミュージアム、JR高輪ゲートウェイ駅、浅草観光センターなど多数あります。
このブログでは、「一日一建築」と称し、毎日、主に隈研吾氏の建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
昨日紹介した建築はコチラ!
コンセプト
食が人と町を結ぶ、にぎわいの茶蔵。
デザインのプロセス
昔、境町は、奥州からの物資を江戸に運ぶ際の要衝として栄えた河岸の町としての歴史があります。当時は食材と人が行き交い大きな賑わいを見せていました。そんな賑わいを食を通じて再現すべく、1階には地産地消型のビュッフェレストラン、2階にはさしま茶サロンと鉄板焼き専門店を擁しています。豊かな食とモダンな空間で人と町を結びます。
茶蔵|株式会社まちづくり公社 (sakaimachi.co.jp)
機能的提案
外観
道の駅の駐車場から一番離れているのがこの茶蔵となっています。そのため、ほかの店舗などを通っていくのですが、個人的にはそのアプローチが素敵だと思いました!
やっぱり繊細、、!
内観
内部には、さしま茶の茶箱を積み重ねたカウンターや壁が構成されています。
この建築の構成材料
パネルは、これまたスギとなっています。
最近本当にスギが使われていることが多いことに気づきました。恥ずかしながら、建材の中で使われるものが、スギやヒノキが多いということを最近知りました。これからも材料だけでなく、その樹種などというように、すこし解像度を上げてみていきたいと思いました。
建築家界での評価は?
計画のはなし
図面は?
見つかりませんでした。。。
平面・配置プラン
駐車場から出ると、すぐにザ・道の駅な場所があります。その建物は江戸~明治初期まで旅人や商人で賑わった「境河岸」をイメージした蔵造りデザインだそうです。
その中を通っていくと、左手に「さかいサンド」が現れ、さらにもう一つの建物の中へ進んでゆきます。
その建物の中を通って外へ出ると、ようやく到着です!
断面プラン
二階建てとなっていますが、コロナ下の影響か、二階には行けませんでした。
環境プラン
環境に馴染ませるのはお得意なのが隈研吾さんですね!この建築でもルーバーを使って周囲に溶け込ませようとしています。
まとめ
参考書籍
隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!
この書籍も作品集ですが、上の書籍よりも深く学ぶことができます。上の書籍で広く浅く隈建築を知ったあとに、少し深掘りする、という使い方が良いと思います。
図面なども載っていて、ボリューム感が良いです。とてもおすすめです。
言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!
参照サイト等
・隈研吾建築図鑑 画・文:宮沢洋
・茶蔵|株式会社まちづくり公社 (sakaimachi.co.jp)
・Sakai Riverside Restaurant Cha-Gura – さかい河岸レストラン茶蔵 | Architecture | Kengo Kuma and Associates (kkaa.co.jp)
・道の駅さかいの『さかい河岸レストラン茶蔵』に行ってみたらめちゃんこ良かった - ROYAL NAUGHT
今日のプチコラム
私は今、隈研吾さんの事務所でインターンをしています。みんなも春休み時間があればぜひ行ってみて下さい!
皆さん、明日も頑張りましょう!
“【さかい河岸レストラン茶蔵】” に対して1件のコメントがあります。