【飯山市文化交流館 なちゅら】隈研吾氏の建築を象徴する南北で異なるファサードと、木でつくるサイン。
概要
北陸新幹線・飯山駅の開業に合わせて整備した公共施設。「ナカミチ」と呼ぶ路地で二つのホールと交流施設をつなぎます。「ガンギ」と呼ばれる雪国特有の屋根した空間がヒントになりました。
この建築では、サインが特徴的で、面白いものとなっています。また、南北のファサードが全く異なるところも面白いですね。
行ってみるには?
公式サイトをまずチェック!
なちゅらの公式サイトはコチラ↓
飯山市文化交流館なちゅら (iiyama-natura.jp)
所在地
長野県にあります。
アクセス
〇徒歩でお越しの方 JR北陸新幹線 飯山駅より徒歩5分 |
〇車でお越しの方 上信越自動車道 豊田飯山ICより車で約15分 ※駐車場台数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関をご利用ください。満車の際は隣接する市営駐車場(有料)をご利用ください。 飯山市市営駐車場について→飯山駅前広場・市営駐車場等の利用案内 |
もっと詳しく(独自の観点からの評価 )
建築家(構造設計)
隈研吾氏です。
私が今回の建築に通ずると思った建築がいくつか紹介します。
一つは、九州文芸館や所沢さくらタウンです。この建築や折り鶴のように、「斜め」の壁をいくつも貼り付けたかのようになっています。
二つ目は、もう一方から見ると全く異なるファサードで、TOYAMAキラリや、ダイワユビキタス学術研究館です。
隈研吾氏の設計した代表的な建築で、もっとも有名なのは、国立競技場です。
近作で、都内にあるものの中はスターバックス リザーブ® ロースタリー 東京、根津美術館、明治神宮ミュージアム、JR高輪ゲートウェイ駅、浅草観光センターなど多数あります。
このブログでは毎日ひとつの建築を紹介しています。よかったらご一読ください。↓
Pioneer Of Attractive Archi – より深く名建築について知ることができるサイト。 (attractive-archi.tech)
コンセプト
雪国の新幹線の駅前にコミュニティの場をつくりました。コールテン鋼と唐松によって覆われた小山のような全体形は裏側の緑の小山と一体となって、新幹線の抽象性とコントラストを作っています。「なちゅら」は時間と共に飯山の風景の一つになってくれると思います。
引用:飯山市文化交流館なちゅら | 技術・ソリューション | 清水建設 (shimz.co.jp)
隈研吾氏
外観
南北のファサードが全く異なる面白い建築となっています。
内観
隈さん節が炸裂していますね。
これは、組み木を活かしています。
この建築の構成材料
ある意味建築を構成する「材料」なので、ここに紹介させていただきますが、特筆すべきは、このサイン。とても特徴的ですよね。
これは、近年事務所にサイン担当のスタッフを置くほど力を入れている隈研吾氏の事務所だからできたこと。愛らしいですね。
計画のはなし
平面・配置プラン
これが入り口となっています。
また、実際においてある木材でつくられた平面図がとてもかわいいので訪れた際にはぜひ見てみてください。
まとめ
参考書籍
隈研吾氏の建築を学ぶ上で、私がいつも参考にさせていただいている書籍は、「隈研吾建築図鑑」という名前で、著者は宮沢洋さんです。日経の出している本なので内容は安心かつ、すべてイラストで構成されているため、とても読みやすいです。
図解でわかりやすく、かつ明快な分類でまとまっていることがこの本の特徴です。初心者の私でも読むのが楽しく、かつ建築学生として有用な知識が詰まっていました。
隈研吾建築の変遷を全体的に捉えること、一つ一つの建築の特徴を理解すること、というどちらものアプローチで学ぶことができます。
ぜひ手に取ってみて下さい!
この書籍も作品集ですが、上の書籍よりも深く学ぶことができます。上の書籍で広く浅く隈建築を知ったあとに、少し深掘りする、という使い方が良いと思います。
図面なども載っていて、ボリューム感が良いです。とてもおすすめです。
言わずと知れた名著です。建築に携わるものとして、読むことは必須だと思います!
参照サイト等
・隈研吾建築図鑑 画・文:宮沢洋
・飯山市文化交流館なちゅら (iiyama-natura.jp)
・アクセス – 飯山市文化交流館なちゅら (iiyama-natura.jp)
・飯山市文化交流館なちゅら | 技術・ソリューション | 清水建設 (shimz.co.jp)
今日のプチコラム
皆さん、明日も頑張りましょう!